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春日/5の画材:日本画道具

カテゴリ:5の画材

  • 作成:辻悦子

 

作品展の案内状でもお馴染みの「5の画材」はこうして産まれました。

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◎小学生クラスアシスタント:春日千尋/投稿;2014年6月24日

今回は大人コースの日本画の道具をご紹介。

日本画を専門とする講師の山田にインタビューしました。

筆、絵皿、お匙と使い方を見せてくれたのですが、

その無駄の無い所作の美しいこと。

日本画はほんの少しの加減で絵に作用する効果が変わるので、

道具達はとても微妙なコントロールが出来るのです。

道具のシンプルな形や素材にそんな理由があったのか~と感動でした。

まずは日本画の筆について。

一番長い中心の毛一本のことを「命毛」といいます。

水や絵具を含むと、この命毛を中心に毛先がまとまり

細い線から太い線まで様々な太さの線が筆一本で描けるんです。

続いて絵皿について。

日本画では絵に使う一色一色を一本の指で混ぜて作ります。

その時に使う陶器の絵皿は白いので色味を見るのに確認しやすいのです。

同じ白い皿でもプラスチックだと、顔料が鉱物など硬いため

傷がついてしまいます。

最後に真鍮で出来たお匙。

一見ぐんにゃりと凄いカーブで使いにくそうなのですが、

深く口の狭い水入れからお水をすくう時にちょうど良いカーブなのです。

井戸からお水を汲む感じ。さらに、一滴二滴と垂らすお水の量の調節がしやすく

まさに、さじ加減!

混ぜる。すくう、たらす。描く。

人の意思と道具がぴたり一体になっているゆえに

道具を使う人間の姿が美しく見えるのでしょう。

日本画の道具に用の美を感じたのでした。

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