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花はそうして咲いている

カテゴリ:日本画水彩

  • 作成:山田 稔子
         
大人クラスでも新年度のレッスンが始まっています。充実した昨年度の学びから、新作への意欲溢れる生徒さんですが、毎年この時期にはお庭の写生を行います。作品づくりの本格始動の前にちょっとストレッチ。春には春を感じて、心を耕しましょう。
 
野外写生は、モチーフを室内に持ち込んで描くことと違った趣きがあります。花を描こうとすると、陽が眩しい、風で揺れる、虫が這っている、枯れた色がある、時には雨が降ってる・・・。自分が焦点を定めている対象以外の要素が多く、それは描く側の都合にしてみれば少々煩わしい?ことでもありますが、その全ては、その花がそこに咲く為に必要だったこと。また、庭の主・辻先生のお話によると、毎年同じ植物を育てていても、咲き方が同じではないことが伺えます。庭を取り囲む様々な自然現象、そしてそれに手をかけている人の愛情。花はそうして咲いている、ということを感じながら写生をすることで、その線描には見えたこと以上の感受性が刻まれていきます。少し時が経ってからスケッチブックのそのページを開くと、庭での時間が蘇るように感じられるのではないでしょうか。
目指すもののために計画的に行動することは大切ですが、時には無目的に、ただ目の前のことをじっくり味わう。そんな時間があってこそ、次に繋がる活力となります。外は気持ちいいですね!と互いのスケッチブックを見せ合う生徒さん、伸びやかないい笑顔でした。
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