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作品展2017の感想 おとな会場:山田

カテゴリ:おとなクラス

  • 作成:山田 稔子

こども会場とはまた異なる、爽やかで落ち着いた空間。連日多くの来場者で賑わい、受付へメッセージカードを度々補充しに行く程でした。作品展2017・おとな会場では、出品者の年齢層や表現技法の幅が以前よりさらに拡大し、多様な作品群が並びました。自然光に映える窓辺の日本画や鉛筆画、色鉛筆画。軽やかな色紙作品。厚く深い色彩の印象的な油絵。同じ画題にそれぞれの解を見出した中高生の作品群。一人ほぼ一作品という構成もあってか、一点ずつの引力が大きく、それぞれを丁寧に観たくて、会場が混むわけも納得でした。作品の緊張感と鑑賞する人の心の動きとの呼応で、静かなさざ波が立っているような空間でもありました。

それぞれに技法を活かしながらも、技巧だけでは出来ない「絵づくり」、それは自身の考えに向き合うプロセスを大切にしているアトリエ5の制作の特徴だと思います。絵を描いていると、描く程に気づく、自分の中の感受性があります。普段の生活の中では気づきにくいものかもしれません。気づいても、忙しくて傍らに置いておくしかないものかもしれません。自分の琴線に引っかかったことを丁寧に掬い上げる時間の確保。辿り着いた考えでやってみる勇気と労力。やりながらの問答。楽ではないけれど、それらの過程に面白みを感じ、それらを活かせる場としての絵づくりを純粋に喜び制作されている充実感が、作品の大きな魅力となっているのだと思いました。皆様の、作品を完成させるまでの努力に敬服いたします。日々の中、心を尽くしたことをもって、人の心を打つ。会場で、作品に見入っている方々の表情を見ると、作品との心での交流が生まれている様子が感じられました。表現が外に向けられるからこそ、新たな意味や魅力を見いだされることを、出品者の方々ご自身でも感じられたのではないでしょうか。観た人の琴線もきっと震えて、自分の思いを表してみたくなる。その波紋がじわじわと広がっていくことを願います。

社会的立場も年齢も、作風も違えど、表現者という面においての同志がいることの心強さは、我々、アトリエ5のスタッフも同じです。自由に表すこと、そしてつながりあうこと。大人も子どもも。その輪が広がり、心地よい世の中へと向かっていきますように。

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