子供の頃は体が弱かったので、洋裁の仕事をする母のミシンの傍で遊ぶことが多く、様々な質感のテキスタイルやボタンのデザインに惹かれていたことを思い出します。滋賀県で育ったので、琵琶湖や水田の緑に季節を感じ、比叡山に沈む夕日を眺めるのが大好きでした。小学生の時に油絵の世界に魅了され、楽しく描くうちに心身共に元気ハツラツ!私に生きる力を与えた「絵を描く喜び」を伝えたい!これがアトリエ5の原点です。そうして、美術教育一筋に25年が過ぎました。
アトリエ5の「5」は視覚や聴覚など「五感を生かした表現」を表し、心を込めて丁寧に制作する事を大切にしています。しかし、自由に表現するためには、"自由な表現の土台"が必要です。鉛筆や筆等、道具を使いこなすこと、色について知ること、そうした基礎をしっかりと学び、本当の意味での"自由な表現"ができるよう導いています。
また、アトリエ5は、表現する場であるだけでなく、人とつながり、高め合える場でありたいと考えています。自宅の庭や秋谷の四季折々の美しさを共有し、楽しいイベントを通じて感受性を養い、制作に活かしています。忙しい日々の中でも、美しいものにふと歩を休め素直に感動できる人でありたいと願います。

小学校に入るまでの幼少期は、ご両親の愛情がたっぷりと必要な時期です。人としての基盤作りになるこの時期にこそ、ぜひ、親子の大切な時間を過ごして欲しいと思います。それは何か特別なことをするのではなく、日頃の生活の中で美しいものを見たり、聞いたり、感じたりして、一緒に共有することが大事な栄養素になると信じています。そして、少しずつ手を離れながらも後ろで見守られていることの安心感が必要なのです。
親子・幼児クラスでも造形活動に入る入り口として大切な時期です。ですから、すぐに描き方を教えるのは危険なことで、お子さんが素直に感じたままに表現することが大切だと考えています。そして、「よく見つけたね」「きれいな色で塗れたね」と一緒に作品を共有し合うことで、子供たちは自信をもち、次へと意欲をつなげていくのです。私達スタッフは、お子さんとお母様方の造形活動への大事な橋渡しと感じています。

感じ取った事や考えたこと、気持ちが線にも色にも素直に表れる…子供達のつくるものはとても純粋で心をグッとつかまれます。一人一人の個性を大切に、その子の表現がより素晴らしいものになるよう、お手伝いができたらと思います!
また、楽しみながらものを作ることで元気になってもらったり、難しいことに挑戦することで自信をつけてもらったり、子供達の気持ちを支え応援することも私の役目だと強く感じています。アトリエで安心してものづくりに向かってもらい「自分はこんなに素敵な表現ができるんだ!」と心から満足して笑顔になってくれたら嬉しいです。
季節に似合うテーマや素材で、1年間で様々な表現を体験してもらいます。たくさんの事を吸収し、ぐんぐん成長していくみんなの心に寄り添いながら、一緒に楽しく造形活動をしたいと思っています!

日本画は、長い歴史の中からうまれた日本人の感性にあった絵画です。
主に鉱物からつくられた岩絵の具と膠によって描かれた画面には、繊細な色彩、風合いがあり、四季折々の自然の美しさ、時のうつろいを描くのにふさわしい画材と言えます。
日本画クラスでは、日本の風土からうまれた美意識、やまとことばで言うところの「うつくし」「あはれ」といった情趣を、それぞれの制作の中で求めていくこと、また、みなさんの今の暮らしに向き合った「今日の日本画」をおおらかに制作することを、めざしていきます。
絵を描くことが初めての方には基礎から丁寧にご指導します。特別講座では普段教室ではなかなか取り組めない、古典模写や野外スケッチをいたします。

雲ひとつない空を『きもちがいいなぁ』と思います。花をかぐと『良い香りだなぁと思います』。私達は、生まれながらに『美しさ』を感じる心を持っています。何が良いと感じるかは人それぞれ、それを表現する方法も人それぞれです。
感じる心を大切にすれば絵は誰でも描けるもの、実はとても身近なものです。子供達は、大人が気がつかない発想や発見に満ちあふれています。私は、子供達の 思い描く世界が作品にのびのびと生かせるように、また、もっと新しい発見に出会えるように、お手伝いをしたいと思います。
ものづくりの過程には、私たちが心ゆたかに生きていく為のエッセンスがいっぱい詰まっています。制作を通して、子供達と一緒に心が豊かになれる時間を育み たいです。また、普段触れる機会が少なくなってしまった日本文化の美しさや大切さを、少しでも伝えていきたいと思います。
