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外の空気を思い切り吸って

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:山田 稔子
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蒸し暑かったり肌寒かったりを繰り返す9月でした。変わりやすい毎日の天気予報を見逃さないよう過ごしていましたが、空を見上げれば、暑い日でも夏とは違った雲が浮かんでいます。季節はちゃんと巡ってきているのですね。低学年のクラスでは、この秋の雲をテーマにした空想画を制作しました。
 
秋の雲を探しにいこう!と、初回には戸外へ飛び出し、草の茂る広場で雲のスケッチ会。様々な形の雲をのんびり眺めながら、「大きい鳥みたい〜」「人の顔に見えるね」「雲の船だ!」と賑やかな声。促すより先に既に空想スイッチが全開です。スケッチもそこそこに、走り出したくなる子どもたち。アトリエへ戻る前にはみんなでシャボン玉を飛ばし、笑い声も広がりました。
柔軟な心が大きい空に向かい解放される時間。外の空気を思い切り吸って季節を感じること、それを仲間と共有できる時間のなんと豊かな事でしょう。
 
さて教室での制作は、絵の具と水による偶然の効果を雲に見立てる方法から進めます。夕暮れ時だったり、肌寒い日だったり、時間帯や雰囲気もそれぞれのイメージで色をのせます。翌週に乾いた画面は、まさしく空、まさしく雲。空に手を伸ばした時のように、画面を見て自然に空想が湧いてきます。雲と何をして遊ぼうか?雲に乗ってどこヘ行こうか?文字通り、空への想い。ワクワクした気持ちがペンの先から紡がれ、子どもたちの自由な雲の世界が広がりました。
 
ある秋の日に広場でみんなと雲を見て遊んだこと、それを直接絵に表現したわけではありませんが、その体験があったからこそ伸びやかに描けたのだと思います。五感で、全身で、季節を受け止める。外の空気に触れて開かれる素直な感性、持ち続けていて欲しいです。
もう2016年度も折り返し。キンモクセイが香りだし、涼しい風に秋の気配が深まります。
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