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おとな/水墨の表現
[日本画水彩] 2024.10.23
おとな/水墨の表現
10月も中旬を過ぎ、金木犀が一斉に咲いて漸く本格的な秋を実感しています。 おとなクラス紹介シリーズ、今回は水墨の制作の様子です。   アトリエ5おとなクラスでは、まず鉛筆デッサンにて基礎を学ばれた方が、中級〜に進むにあたり様々な技法にふれ、ご自身の表現を模索しながら制作を深めていかれます。   現在、水墨に取り組まれている生徒さんは、木炭画や油画のご経験もある方々。 最初は基本的な運筆や調墨、水墨画の基礎としての「四君子」を手本として学び(実際臨画にも学びが尽きませんが)、自身の表現したいものを毛筆の線、また墨と水の濃淡で探ります。   やり直しのきかない線、思った以上に吸い込む紙、乾いてはじめてその階調が明らかになる墨色。 全く勝手の違う画材に慣れるまでにそれなりの時間はかかります。 一手一手に感覚が研ぎ澄まされ、以前より描く流れを意識したり自覚的に筆を運ぶようになったと、何枚も描き繰り返すレッスンの中にご自身の変化を感じていらっしゃいます。   そしてやはり明暗の美しさを感じ取る力、絵づくりの力は、ご入会初期の鉛筆デッサンの頃から培われ、その感覚はジャンル技法を飛び越えてその人の表現の礎になっていることを感じます。   最近では、手に馴染む紙が見つかったり、道具を自作されたり。独自な展開が見られ、同じクラスの生徒さんの関心を集めてもいらっしゃいます。 作品の完成や今後の展開が楽しみです。     – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [おとなクラス増設予定!] ご要望にお応えして来春に向けて開講準備を進めています。整い次第こちらのブログでご案内するので今しばらくお待ち下さい。 体験レッスン:予約ページ随時更新 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [絵画教室アトリエ5] 川崎市中原区、東急東横線、東急目黒線「元住吉駅」徒歩5分 モトスミブレーメン通り商店街にある絵画教室です 子供から大人まで生徒数150名 クラス時間表→曜日時間 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –   
おとな/水彩画
[日本画水彩] 2024.10.08
おとな/水彩画
長かった連日の猛暑から一転、ひと雨ごとに秋の深まりを感じる爽やかな季節の到来です!商店街の店先にも秋の味覚が並び、モチーフに迷うくらいですね。 さて今回は、山田クラス・辻クラス・本田クラスの水彩画のご紹介です。画材は透明水彩や顔彩などお好みですが、基本はやはり瑞々しい色彩の探求です。何層も重ねる内に思いがけなく水による偶然性にも出会い、微妙な美しさにうっとりする事もあります。 念願の色彩表現ではありますが筆使いや水加減は奥が深く、画集や展覧会での美術鑑賞は欠かせません。生徒の皆様も熱心にお出かけになり、楽しくセンスを磨いていらっしゃいます。 =ご案内= 上野の東京都美術館で開催中の「田中一村展」 (12月1日まで):https://isson2024.exhn.jp/ – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [おとなクラス増設予定!] ご要望にお応えして来春に向けて開講準備を進めています。整い次第こちらのブログでご案内するので今しばらくお待ち下さい。 体験レッスン:予約ページ随時更新 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [絵画教室アトリエ5] 川崎市中原区、東急東横線、東急目黒線「元住吉駅」徒歩5分 モトスミブレーメン通り商店街にある絵画教室です 子供から大人まで生徒数150名 クラス時間表→曜日時間 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –           
おとな/5月の緑のシルエット
[おとな美術] 2020.05.14
おとな/5月の緑のシルエット
日射しが眩しい日も増え、植物の新芽はいつの間にか逞しくくっきりとした緑に変わってきました。どんな生活の中でも、季節は裏切らずに巡っていることを実感し、少し心を救われます。 晴れた日は思い切り外で体を動かしたり遠くへと足を伸ばしたい思いもありますが、明るい光がたっぷり射し込むおうち時間も良いものですね。キラキラと緑豊かな外の光を感じながら屋内でできる制作をご提案します。   『植物のシルエットを写す』 1、道端の雑草や庭木の小枝などの身近な植物を、無地のクリアファイルに挟み込みます。この時重なりがなるべく少ないように気をつけます。葉など多すぎて摘み取る場合や、テープで固定する場合には、不自然さがないか注意しながら行います。 2、1を窓ガラスに貼り、さらにコピー紙を重ねて貼ります。映し出されたシルエットを尖った硬めの鉛筆でなぞって線描きしていきます。 3、窓から紙を剥がし、細めの筆に墨汁をつけて鉛筆の線を描き起こし、さらに中を均一に塗りつぶしていきます。より手軽に筆ペンでもできますが、滲みに注意しましょう。 4、できた作品を、葉書や短冊、円形・扇型など色々な形にリフレーミングしてバランスを探ったり、また手芸や工芸などの装飾図案として用いるのも楽しいと思います。   取り組んでみると、 光に透ける緑と紙がただ綺麗で、そして線を抽出するだけでも自然の形は美しいと気づきます。普段目に止めないような雑草でも。写生とはまた違い植物の特徴や構造美を捉えやすくなり、また平面的な形として扱うことで構成の美意識やデザイン感覚を磨く機会にもなると思います。 無心になって没頭出来るのもいいところ。描きたいものが浮かばない時にも、何かしら手を動かしていれば自ずと技は研がれますし、集中する心地よさでリフレッシュ出来ます。 新緑の今、様々な植物のシルエットをコレクションしてみて下さい。
おとな 水彩/浜辺にて
[おとな美術] 2019.09.13
おとな 水彩/浜辺にて
土曜日午前おとなクラスの方の作品が完成しましたので、生徒さんの感想と共に作品をご紹介します。 夏の制作に相応しい、瑞々しい爽やかな作品に仕上がりました。 画像の1枚目は完成作品、2・3枚目は完成作品のディテールです。   <K.S.様 感想> ○ 作品タイトル 「浜辺にて」 ○ 使用画材:パネルに紙、透明水彩   ”秋谷海岸で見た大ぶりの黄色い花。 逆光での花びらの輝きと蕾や茎の造形の面白さの両方を追って描いた欲張りな作品です。   今回は、水張りした水彩画紙が異常に水を吸い込んでしまうトラブルがあったのですが、その感じも面白くて、描き方で苦戦しつつも最後まで完成させました。 同じ状況を再現したくて、紙を水洗いしたり色々と試したのですが、未だ原因不明のままです。”   こちらの方は、かなり色鉛筆画でのキャリアがあるのですが、最近は透明水彩での試作を積極的に行っています。 ご本人の言葉にもある通り、紙の状態がいつもと違うというトラブルがありつつも、逆にそれを活かしつつ、ぼかしや滲みを効果的に使い狙った表現に繋げていました。   また、花にクローズアップした大胆なトリミングや背景の省略の仕方(浜辺と海を説明するような描写はせず、色や光のみを感じさせる)は、しっかりと花びらの描写に目が向けられるように工夫されています。   色鉛筆画で培ってきた描写を緻密に積み上げる力と、透明水彩ならではのお水による偶然性がお互いを引き立てる素敵な作品となりました。 是非今後も様々な画材に挑戦し、自分の表現の幅を広げていって欲しいと思います。
おとな/顔彩で夏野菜を描く
[日本画水彩] 2019.08.24
おとな/顔彩で夏野菜を描く
  残暑お見舞い申し上げます。 記録的な猛暑でお疲れが出る頃だと案じています。皆様どうぞご自愛下さい。 さて、おとな火曜日クラスの70代のお姉様方は羨ましい程お元気で、夏野菜を次々に攻略〜!w 旬の野菜の持つ美しさに惹かれ、微妙な濃淡に悩みつつも丁寧に描かれていました。 お若い頃は好きな習い事も少なく、子育てや介護に奮闘してようやく自分の時間を見つけたと。 絵を描く喜びを仲間と分かち合い、日々の活力にされている事に、こちらこそ感謝です。 以下に作者の感想を添えてご報告致します。ご期待に添える様、私も精進致します。 *N様(78才) 入会して今年で6年生です。始めは心配でたまりませんでした。何回も辞めたいと思いました。 でも、だんだん慣れてきました。先生と皆さんのお陰で、教室に来るのが楽しくなって、元気でやってます。 *H様(75才) 2年前までは義父の介護で100%は絵に集中できなかったけれど、今はお役目が済み、月3回できる様になりました。 絵の色々な描き方を先生に教わり、今は必死に付いていこうと、楽しみながらやっています。 【おとなクラス生徒募集】 詳細はこちら→https://atelier-5.com/info/info_otona/?p=6517
おとな 日本画/制作の経過
[おとな美術] 2018.09.07
おとな 日本画/制作の経過
おとな美術コース 土曜午後クラスでは、基礎を修了された方が多く主に日本画中級〜の制作等に取り組まれています。 真夏では一番暑い時間帯にアトリエにいらっしゃる生徒さんたち。今年は厳し過ぎる猛暑でしたが、そんな中でも気持ちは健やかに「描く時間」を大切に通ってきて下さいます。  制作スタイルにもよりますが、一つの作品を仕上げるのにはそれなりの時間がかかります。日常では仕事や家事をこなしながら、週に一度の制作時間。日本画でも描くための下準備が多く、一歩一歩の進め方を計画すれど描いてみるまでわからない。イメージが頭にはあるのになかなか目の前に出現しないもどかしさもあります。が、何度も同じ線をトレースしたり、薄塗りを何層にか分けて施したりと手間のかかる作業の中に削ぎ落とされ洗練されていくものもあり、そこに主題がよりはっきりと見出されていくので、そうした時間をかける事を厭わずにとレッスンでは伝えています。また、描かない時間−レッスン休講日などがあれば、アトリエ外でも制作の時間を意識していただき、直接画面に手を入れずとも手順の構想を練る事や、様々な展覧会に足を運んでみる事をおすすめしています。 寄り道、足踏み、休憩、遠回り−というと現代生活ではただ非効率と見なされてしまいそうな過程ですが、目標まで最短距離の一本道をダッシュで辿り着く事にはない時間の豊かさが、作品の魅力を裏から支える大切な要素となります。 皆さん技法の習得とともにこの長期戦での「じっくり」を楽しみつつ着実に取り組まれています。筆先の細やかさにその気持ちが集約されているように感じられます。醸成されゆく作品の完成が楽しみです。  
おとな 水彩/夏野菜を描く
[日本画水彩] 2018.09.05
おとな 水彩/夏野菜を描く
関東は台風一過の猛暑日ですが、関西では広域で停電などの被害が続き、衷心よりお見舞い申し上げます。 さて、こども美術コースでは恒例の人物クロッキーから新学期のスタートです。モデルを良く観て、4Bの鉛筆で堂々と自分の線を引きましょう。筆圧で線に表情が出るので、おとな美術コースでも4Bから始めているんです。 デッサンで描写力が安定してくると、季節の野菜や果物などを描きます。上記写真の作者は火曜日午前クラスの70代!夏野菜を次々に攻略され、晴々とした笑顔で日々の活力になっているそうです。 この秋、新たな仲間を募集しています。近年30代〜40代の方のご入会も増えていますので、関心のある方はご都合の良い日程で、体験レッスンを受講してみて下さい。 =============== 【秋の入会キャンペーン 特典】9月〜10月 ①体験受講料割引 2,500円→2,000円 ②入会金半額 10,000円→5,000円 ③入会時にオリジナル通学バック進呈 =============== 【欠員募集】 火曜日午前クラス/10:30〜12:30 残席2名 木曜日午前クラス/10:30〜12:30 残席4名 金曜日午前クラス/10:30〜12:30 残席4名   24時間受付 【初心者の鉛筆デッサン体験レッスン】人気メニュー! 内容:「ガラスのコップを描こう!」 = 制作の流れ ========= ①基本の線の練習:縦と横・筆圧やスピードなど ②ガラスのコップのデッサン:形の取り方のコツ ③ガラスの質感:鉛筆のタッチを重ねて濃淡を作る *鉛筆やなど用具は全て教室でご用意します。 *F4スケッチブックは当日お持ち帰りできます。 =============== 【体験レッスン受講後の感想】 わかりやすい指導で久しぶりに集中して描けた! 静かな時間の中で、心の中から楽しいと実感! 短い時間でも描くコツがわかり、上手く描けた! カリキュラムが良く考えられていて安心できる! 近年の入会者が多く、楽しそうで活気がある! 生徒さん同士も仲が良く、程よい緊張感もある! イベントもあり生徒さんが長く継続されている! ===============
おとな 日本画/新作構想中
[blog] 2018.05.25
おとな 日本画/新作構想中
土曜午後のおとなクラスは日本画等の表現を志向される生徒さんがお集まりです。春、これまでの制作(写真/一部)が一段落し、毎年恒例のお庭の写生会を行いました。芽吹く新緑に囲まれて花々と向き合う心地よい時間は、絵を描く喜びの原点に戻れると好評です。   昨年度は、生徒さんそれぞれの関心を深めた制作で、挑戦・実験・試行錯誤の一年でした。小倉遊亀の画集を度々開いては背景の表現について学んだり、墨と胡粉と色鉛筆での実験、また絹本での菱田春草の模写など。お互いの制作の進捗状況もシェアしつつ、ぐんと視野が広がり、学びの多い期間でした。 今年度は、これらの研究を踏まえて、年度末の作品展を念頭に置きながらの作品づくりに向かいます。画題、技法。どんな作品を描きたいか、スタート時点が肝心です。ある日のレッスン前に「いいモチーフに出会ったので、今日は教室はお休みしてスケッチに出かけてきます!」と意気込んだ様子の生徒さんからのお電話。翌週はキラキラと弾んだ表情で教室に来られました。写生や下図を何点も推敲されて来る方もいらして、教室外でも熱心な姿勢に毎度ながら感心させられています。   描く経験が重なっていくと、だんだんと個々の関心の方向性やねらいも具体的になってきています。考えているとやりたいことがフツフツ湧き出し、はやる気持ちを抑えつつ丁寧に構想を練っている最中。ああどうしよう、迷う、悩む、困った。でも楽しい!と、皆さんの着想をお聞きしているだけでこちらもワクワクしてきます。今のこのときめきが絵に昇華されますようにと、講師陣も万全の体制でサポートして参ります!     ===== お と な ク ラ ス 生 徒 募 集 ===== 〜 絵のある新しい生活を始めてみませんか? 〜 【対象】学生〜一般 初心者〜経験者 【内容】デッサン 色鉛筆 水彩 油絵 日本画 *日本画は土曜日午後のみ 【時間】平日午前クラス(火曜日・木曜日・金曜日)10:30〜12:30     平日 夜クラス(水曜日)19:00〜21:00              土曜日クラス 10:30〜12:30/13:30〜15:30/16:30〜18:30   ☆春の入会キャンペーン☆ 6月末まで延長! *体験受講料2,500円→2,000円に割引(F4スケッチブック付き) *基礎的な鉛筆デッサンから始めて頂けます。 【申込】ネット予約(24時間受付)    
四年目の成長
[日本画水彩] 2018.03.21
四年目の成長
作者の感想:小宮 一道/おとな美術コース・土曜日午後クラス   岩絵具2作目のモチーフは大好きな椿の花です。花屋から鉢植えの茶花椿を買ってきていくつも楽しくデッサンしました。先生がご自身で集めた椿のカレンダー切り抜きコレクションを見せてくださり、様々な大家の描いた椿を見てイメージがどんどんふくらんでゆきました。 今回は、まだ使い慣れない岩絵具を思い切り使った作品にしようと考え、出来上がりの結果はどうあれ、教本に載っている様々な技法をためしてみようと思いました。厚手の美濃紙に水干絵具の白群を下地塗りし、そこに骨描き、一部に陰影効果をねらい墨を入れました。葉や花の彩色を前に赤には緑、緑に赤の補色の下色を乗せました。習ったことを実際に絵の制作に取り入れることができてわくわくしました。 山吹で背景を塗り、水干絵具で葉や花に固有色を入れ、ひと通り水干画は完成です。ここまで描けば自分としては「上等」なわけであります。しかし、「岩絵具を使ったあらゆる技法」という前述の自分に課した未知の課題に挑まねばなりません。「研ぎ出し」という技法です。花の中心部を除くモチーフ全体に鶸色の岩絵具を塗ってしまうのです。ここまでせっかく描いた絵がまったく見えなくなりました。一瞬、愕然茫然。研ぎそこねたらすべてがパーになってしまうと焦りました。しかし、なんとか水で固く絞った布で元の絵を研ぎ出すことができた時の安堵感は最高でした。その後、岩絵具でのフィニッシュを迎えることができました。毎回制作のたびに、ミラクルとも言うべき先生のアドバイスで画面が見事に引き締まってゆきます。 ひたひたと老いに向かって行く日々にありながら、日本画制作にわずかながら自己の成長を認めることのできた嬉しい作品でした。アトリエ5での時間は、夢見る少年にもどることのできる胸はずむひとときです。
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