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小学生 絵画/抽象への架け橋

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:本田 雄揮

ドビュッシー「アラベスク第1番」

ショパン「雨だれ」

雨の音が止み、蝉の声を予感させる季節の間。体調管理が難しいですね。4月より続いていた小学生クラスの絵画制作も、6月の聴想画『音楽の世界』を終え、一段落しました。音から生まれたイメージを色、線、形で構成していく少し特殊な絵画制作。今年は全6クラス毎にきっかけとなる音楽が異なり、徐々に生まれてきたクラスとしての個性が強く反映された作品群となりました。上記の2曲に加え、風の谷のナウシカの『鳥の人』、パッヘルベルの『カノン』、ドビュッシー『亜麻色の髪の乙女』、そしてマルティーニの『愛の喜び』。どのクラスでどの曲が流れたのか、今度は作品からイメージしてみて下さい。音楽から絵画、そしてまた絵画から音楽に思い巡らすことで、そこに新たな感性が生まれます。たとえ作品から受け取るものが、元となった音楽からかけ離れたイメージであっても良いのです。正解があるわけではない抽象で、きっかけを超えた豊かな可能性を秘めた作品こそ、価値あるものです。今回、皆がとても素晴らしい、多様性を含んだ完成を迎えたこと大変嬉しく思います。

例えば美術館で、たくさんの絵画があるとして、理解しやすい写実的なものと同じだけの価値を抽象画に見出すことができる人がどれだけいるのでしょうか。今回の制作を経て、絵画の中に『メロディー』や『ハーモニー』があること、それを想像する喜びを知り、抽象との距離を少しでも縮めるステキな架け橋になればと思います。

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