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テレピンを使って描写を深める

カテゴリ:おとなクラス

  • 作成:横山 大河

おとなクラスの色鉛筆画では、4~6月の3ヶ月をかけてパプリカの制作を行いました。

パプリカだけで3ヶ月も!?と思うかも知れませんが、今回は「テレピン」という油絵用の溶剤を使用する方法で描写を深める事に挑戦しましたので、期間を長めに設定しました。

今回のブログではこの描き方についてご紹介したいと思います。

 

まず、「テレピン」という画材の説明です。

テレピンは、松脂を蒸留してできる液体で、油絵具に混ぜると絵具をサラサラにできます。塗った後は完全に蒸発しますので、画面に残る事はありません。

 

このテレピンの性質を利用して『油性色鉛筆を用い、ある程度描き進める⇒テレピンをティッシュなどに付けて画面を軽くたたく(色鉛筆を溶かす)⇒色鉛筆で描き進める⇒テレピンでたたく』と何度か繰り返しながら制作を進めて行きます。

そうする事で、ただ描き進めていくだけでは得られない効果を出す事ができます。

効果は大きく3つあります。

 

① 描き込みがし易くなる

 色鉛筆にはロウが含まれているため、何度も重ねていくとその成分で紙がツルツルになってしまい、色鉛筆が滑って色が乗りづらくなってきます。

テレピンで溶かす事でそれを緩和し、さらなる描き込みを可能にします。

 

②深い色が表現できる

 色鉛筆の粉を溶かす事で、ただ塗るだけでは出ない複雑な色味を表現できます。

 

③偶然性を生み出せる

 色鉛筆は自分が描いた痕跡が積み重なって絵が出来ていく画材です。

それは色鉛筆の良い所でもあるのですが、一方で絵具のように、にじむ、垂れる、筆跡が残るなど、自分が意図しない所で偶然できる表情が生まれにくい画材でもあります。

テレピンを使う事で、その偶然性を引き起こし、それに反応して描き進めていく事で、絵に強さを出していきます。

 

今回は、皆さん初めてだったので戸惑いがあったと思いますが、テレピンを使った効果にうまく反応し、今までより一歩踏み込んだ作品が仕上がりました。

7月からは、テレピンでの描き方でサザエを描く事に挑戦しています。

サザエのゴツゴツした質感や複雑な色がどのように表現されるのか、完成が楽しみです!

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