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横山/色鉛筆:「地と図」

カテゴリ:色鉛筆画

  • 作成:辻悦子

①:色紙の色と、その補色を使い、紙箱の陰を描く ②:色紙を塗る(色紙の色+色紙の色より少し濃い色を重ねる)   紙箱の反射光を描く 色紙の影を、色紙の補色で描く。

③:絵の中の紙箱の色を見て、今画面の中で強く見える色の補色で陰を描く   (例:陰が赤っぽく見えたら、緑で描く)   色紙を1段階濃くする 色紙の影を描く(色紙の補色+色紙の固有色) ④:③を繰り返す

土曜特別講座・色鉛筆クラス 制作:2015年7月25・8月1日
◎感想/講師:横山大河 色鉛筆講座 第4~5回目では、2回続きで1つの絵を制作しました。今回はモチーフを描くだけではなく、背景に色紙を設定し、画面全体を構成する事も狙いの1つとして制作を進めました。 塗る部分が多く、皆さん大変だったかと思いますが、それぞれの個性が良く表れた絵が出来たと思います。   さて、今回では制作を始める前に「地と図」という絵画の概念を皆さんにお話しました。 「地」とはいわゆる背景の事であり、「図」はその対概念としてモチーフなど絵の主役になるものを指します。絵画では、この地と図が密接に絡み合っており、そのバランスが絵のクオリティや強さを左右する大きな要因の1つとなっています。 普段、主役である「図」に対しては画面への配置や、形の美しさ、陰影や色など、無意識に注意を向けている事と思います。ですが、それだけではなく「地」にあたるもの、例えば余白の形であったり、背景の色などにも注意を向けると、モチーフが上手く描けているかどうかだけではなく、1つの絵画としてより隅々まで意識が及んだ緊張感のある画面を作ることができます。 そのためには、対象をどう描写するかだけではなく、自分が今描いている色や形が1つの画面の中でどう響き合っているのかを感じたり、観察したり考えたりする事が大切です。一朝一夕にできる事ではありませんが、作品を作る上でとても大切な事ですので、少しずつでも制作をする中で意識して頂けたらと思います。   ここまでで基本的なことは一通り学んできました。次回は自由課題とし、これまで学んできた事(補色の使い方、重色の仕方、陰影のつけ方、地と図の関係など)を活かして「各自モチーフを組み合わせて静物画を描く」を行いたいと思います。 *受講をご希望の方は、通常レッスン時にお早めにお申込み下さい。(先着8名)
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