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作品展2017の感想:中村

カテゴリ:中高生クラス

  • 作成:辻悦子

◎中高生クラスアシスタント:中村朝咲(武蔵野美術大学 在学)

3月3日〜5日の3日間にわたる展覧会が無事に終わりました。私はこの1年間、アシスタントとして未熟ながらもたくさんのことを経験させて頂きました。その最後に、展覧会に関わらせてもらって本当に良かったと思います。どの作品も力作でメッセージカードを書いても書いても書き足りないくらいでした。


こどもクラスの作品には、かなわないな…と圧倒されました。作品を見ると、その絵や立体作品を作った子供たちと会話しているような気持ちになりました。私は今、大学で美術教育について学んでいます。美術を教えるとはどういうことなのか、ずっと考えていました。アトリエ5で生徒さんと共に制作したり、時にアドバイスをしたりするうちに、私の中に”絵を教えてあげよう”という気持ちがどこかにあったことに気づき、そしてそれは間違っていると思いました。それは教える側のエゴであるのだと思ったのです。アトリエ5の先生方は、誰も絵を教えてあげようと思って生徒さんと接しているのではない、”共にいい作品を作り上げていく”。主役はあくまで生徒さん一人一人だというアトリエ5の精神が、子供たちの感性をここまで引き出しているのだなと感じました。


私は今回おとな会場に「予感」というタイトルの油絵の作品を展示させてもらいました。この作品は美しい光と影をテーマに、枯れた植物をモチーフとして描いています。描きはじめから完成に至るまで、色々なアドバイスを受けながら、本当にこれで完成か…?いやまだだ…と自問自答を繰り返す日々でした。でもそのおかげでとても充実した時間を過ごせたと思います。


私は小学校1年生から高校1年生までこのアトリエ5に通っていました。そして大学生になり今度はアシスタントとして1年間お世話になりました。私は3月いっぱいで辞めてしまいますが、生徒さんと過ごした時間、また自分が生徒としてではなくアシスタントとして関わることができた時間は本当にかけがえのないものになりました。これからもアトリエ5は進化し続け、しかし変わらずそこに在る、そんな存在であるのだと思います。今までお世話になりました。ありがとうございました。

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