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光と音

カテゴリ:子供油絵クラス

  • 作成:本田 雄揮

先週から始まった秋の制作。子供上級、子供油絵クラス共に早速熱気に帯び、皆張り切っています。今回も長い制作になりますが、毎回ずっと同じことを繰り返しているわけではありません。視野を広げて制作するには、違ったことを行っていくことがとても大切。そんなわけで今回は、夏に行った抽象画、工作の紹介です。

まずは抽象画。『街』や『夏』の音をテーマに、モノトーンで表現しました。大きな刷毛を利用し、墨の濃淡でベースを作り、その上に様々な太さの白、黒のペンで形を描きこんでいきます。デッサンで学んだグラデーションを思い出しながら、墨で出来た偶然の形に反応し、粘り強く白と黒の線を重ねていきます。ひとつの色しか出せないペンでも、このように時間をかけて重ねていけば、美しい中間のトーンがにじみ出てきます。余白、バランス、細部、全体像など、絵画として核心に迫るような話も、経験を積んだ高学年には驚くほど響き、自分のものにしていきます。カラフルなものだけが美しいのではなく、写実的なものだけが上手いわけではない。多様を認めることのできる心が、深く表現された、素晴らしい作品でした。

次に夏の工作。銅板にニードルで穴を空け模様を描き、筒状にした中心にろうそくを灯す『小さな灯籠』。工程自体は難しくありませんが、だからこそ独自のアイデアと丁寧な作業が求められます。切り紙で作った形を基に進めていくのですが、どれくらい穴を空けたらよいのか、どの部分を思い切ってそのまま残すのか、など、考えることは高度で絵画的。自分の作品が他者からどのように見えるのか、現状よりも良くするには何が必要か、頭を絞って作品と向き合える姿。これも高学年ならではのものです。暗闇の中で静かに、しかし可憐に灯る完成作品が、それぞれの夏の終わりを彩ってくれました。

経験が積み重なることによって人は成長していく。視点も、方法も、気持ちも、全てが変化していく。そんな当たり前の事を、毎回、改めて感じさせてくれる高学年クラス。秋からの制作も、とても楽しみです。

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