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小学生高学年 油絵/秋の合評会~アトリエより愛をこめて~

カテゴリ:小学生高学年

  • 作成:本田 雄揮

冷たく澄んだ濃紺の夜をやさしく照らす雲間の月を見上げると、どこからか鈴の音が聞こえてきそうです。メリークリスマス。2018年も終わりを迎えようとしています。高学年油絵クラスでは先日、秋の制作合評会が行われました。お越しいただいた保護者、小学生クラスの皆様、誠にありがとうございました。充実した今回の制作を、作品を前にそれぞれの生徒がそれぞれの思いをとても立派に発表し、ひとつの形として成すことができました。自作を丁寧に選んだ言葉で紡ぎ、それに対して仲間として鋭い視点で感想を送り、共有する「描く」ことへの喜びと自信を繋げ合う姿は筆舌に尽くし難く、講師として一足早いクリスマスプレゼントを貰ったようでした。

 

今回の発表を聞いて私が感じたことのひとつに「作品への愛の深まり」というものがありました。言い換えると作品との関係性が上手くなったということ。ただひたすら夢中に筆を振るうだけでなく、時には冷静に見つめ、情けをかけずに問題点を探り、それを正す方法をまた作品から読み取り、次の一手を模索する。作品の事を考える時間が増える。モチーフである自分の姿や靴が、より理想に近づくことを希求し、その都度作品との適切な距離を測り、甘さを捨て色や形に還元していく。自作に対して厳しい視点が増えたこと。私はそこに真なる優しさと止めどない愛を感じました。

「この作品には、より良いものになって欲しい」

漲る熱意を基に研鑽を積み、思いを形に。本当に素晴らしい制作でした。

 

一方、今年最後のレッスンはお楽しみ会。最早普段あまり感じることのない小学生らしさを発揮し、弾ける笑い声で盛り上がりました。まさか紙コップや梱包材があんな姿になるなんて。一年の締めくくりに相応しい楽しい時間でした。

 

お越し下さった、また日頃よりご支援下さっている保護者の皆様、改めて感謝御礼申し上げます。春の合評会では普段ご自宅では見せないアトリエでの子供達の姿に驚く声を多く頂きましたが、今回はその逆、アトリエからご自宅へ帰ってきた際の、時には喜び、時には悩む姿をたくさんお話頂き、講師一同、子供達の制作への思いの強さと成長に感動致しました。また、ご家庭のご支援によって子供達ととてもステキな時間を過ごすことができているということに改めて姿勢を正す思いでした。これからも邁進して参ります。今年も大変お世話になり誠にありがとうございました。次年も何卒よろしくお願い申し上げます。良いお年をお過ごし下さい。

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