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細密描写

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子
小学生クラス(高学年)/秋の観察画 制作:2011年10月
◎制作のねらい
・モチーフを丁寧に観察し、表情や色の変化をとらえ細部まで描き込む。
・色鉛筆を重ねてモチーフと同じ色を作る。
・野菜と果物の配置や組み合わせを工夫し、美しい構成を考える。
・高学年は筆圧のコントロールや、テーブルの影を描くことに挑戦する。
◎感想/講師:中家総子
今年は高学年の子が在籍しているクラスでは、「細密描写」に挑戦してもらいました。
例年と少し内容を変えたのは9月に練馬区立美術館で行われていた磯江毅の展覧会を観に行った事がきっかけです。磯江は写実の画家です。モチーフの表情や質感を徹底的に描く事はもちろん、長い期間観察し向き合うことで見えてくる、そのモノがもつ空気感や時間の流れをも表現しました。計算された大胆な構図や、光の加減も綺麗でかっこ良く、観察を極めた美しい作品群に心打たれました!みんなにもこの秋、よく観て描いてモノがリアルになっていく面白さを体験してもらえたらと思い今回の取組みに至りました。
モチーフは「ぶどう」と「イチジク」、実家の北海道から送ってきてくれた「かぼちゃ」「玉ねぎ」「えんどう」等です。この中から2つ選んでテーブルの上に構成し、色鉛筆で本物の色に近づくように何度も重ねて塗ってもらいました。
学年の大きい子には描く時の筆圧のコントロールや影にモチーフの固有色を入れる事など、少し難度の高い指導も加えましたが、意欲的に挑戦してくれました。深く集中して取り組んでいる時間が普段よりも長くみんなの眼差しが真剣で、季節の力を感じました!
三週目に周りにおまけのモチーフを添えて仕上げです。描き過ぎは禁物!何回も離れて自分の絵を確認し、作品のもつ緊張感を大切にしながらちょうど良い場所に描き入れました。余白との関係を考えながら仕上げたことで構成に関してもかなり強化できたのではないでしょうか。
私が思っていた以上にみんなの描写力が高く、正直びっくりしています!一人一人が力を出し切って頑張ってくれました。今週みんなの作品を教室内に展示する予定です。送り迎えの際に是非ご覧になって下さい!
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