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春を広げる、春を深める

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:本田 雄揮

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日を追うごとに増す陽光が、目に映るものをより鮮やかに彩らせる季節。新年度も早一ヶ月経ち、新メンバーとなったそれぞれのクラスも軌道に乗ってきました。

4月は春の空想画。低学年は新しい鯉のぼり、高学年はシチュエーション毎にオシャレな鳥を考え描きました。まっさらな紙に臆することなく、どこまでも線や色を広げていく新1年生。参考資料を活かし、よりよい一手を探りながら、世界を深めていく新6年生。同じ空想画でも、考え方や描き方は年齢によって異なります。しかし「自分で考えたもの」を表現することが面白くないはずありません。プロセスは違えど、完成作品と共にある笑顔はどれもステキでした。

実はこの「自分で考えたもの」というのは、他が思っているより遥かに純粋で脆く、そして尊いものなのです。言うなれば、自分のためだけの線、色、世界。表現というものは、経験を重ねるにつれ、否が応にも「他人」が介在してきます。それが悪いことでは全くないですし、誰かのためでしか生まれない美しさも存在します。しかし、自分が何をしたいのかを「知っている」ことは、表現することの根幹、基礎となるものです。

その基礎を、表現することの限りない喜びを、まず始めに思う存分味わって欲しい。

表現することのスタート、「春」を迎える今だからこそ、自分だけの線を広げ、自分だけの色を深め、自分の「良い」のみで世界をつくり、それを揺るがない根として欲しい。

そんなことを、私も空想していたアトリエ5での春、皆良いスタートを切ることができました。

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