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幼児 絵画/自分いろ満開

カテゴリ:幼児クラス

  • 作成:辻悦子

講師:福田希美
冬から春に。子どもたちは心のパレットにたくさんの色を広げて、清々しい表情で歩んでいました。

◇てぶくろ◇

ハサミ・サインペン・色鉛筆・羊毛などを用いて、とびきり暖かいてぶくろを作りました。

てぶくろの柄をデザインしながら子どもたちの会話は止まりません。

「この前刺繍やった時みたいに、ちゃんと縫ってあげなきゃね。」「そうだね!」と糸の線を施したり、暖色と寒色に分けた色鉛筆を見て「私全部あったかい色で描こうっと」「でも今日寒いから僕は冷たい色にする。でも中はあったかいの。」と色選びを楽しんだり・・

手袋を自由に彩りながら「見て!こんな模様になった!」「(色鉛筆混ぜたら)こんな色になった!」とお披露目し合う姿も。そんな時は必ず誰かが「わっ、なんか〇〇みたいだね」「可愛いね」「おもしろっ(笑)」など明るくコメントしてくれます。

気づけば、これまで毎回初めに「できないかも。」「難しそう。」と呟いていた子も、今回は黙々とペンや鉛筆を走らせていました。勢いのあるその線は手袋からはみ出して、おまけに今にも紙からはみ出しそう。結局お迎えの時間がきても止まらずに、しばらくお母さんに待っていただいた程でした。

翌週、つくった手袋の中に羊毛をしのばせると、子どもたちはニンマリと笑みを浮かべます。周りに、てぶくろを求めてやってきた動物やお友達などを描き込むと「ここにゾウが入って、ここにネズミが入るんだけど、入れないよーって困ってるの」など、それぞれお話の世界が広がります。

帰り際「それ欲しいな・・」と羊毛の切れ端を求める子がいました。

「いいよ。でも羊に分けてもらった大事な毛だから、大事にしてくれる?」と聞くと「大事にする!」と意気込みます。

みんなでほんの一握りの羊毛を両手で包んで「かわいい」「ふわふわしてるね」「動物園のにおい・・」など呟きながら帰って行きました。

あの羊毛は今、各ご家庭でどうなっているのでしょうか・・

◇私の名前◇

自分の漢字を書きました。「漢字の中に込めた願い事、お母さんに聞いてきたかな?」と投げかけると、照れた表情で名前の由来を教えてくれました。

大切な名前。その漢字の線ひとつひとつを大切になぞり、形を捉えます。

複雑な形を紐解きながら「あ、ここにカタカナのロが隠れてる!」「ここがすごい長い。」など発見を楽しむ子も居れば、黙々と練習を重ねる子も居ました。

年少さんが難しい漢字を書き上げると、年長さんたちが覗き込んで「すごい!年少さんなのに書けてる!」と大騒ぎ。その子も嬉しいやら照れるやらでクネクネと小さくなり、“恥ずかしい。でも、すごいでしょ?”と言わんばかりの表情で私を見つめます。

大切な漢字を書き上げると、まずはそれをサインペンの丸で優しく包み込みます。

私が「丸って、なんだか嬉しいね。いいことがあると丸もらえたりするでしょう?」と言うと、ある子は「うん!だってトゲトゲがなんにもないもんねっ!」と言いました。

大事な名前を丸でデザイン。丸。丸。丸。いろんな丸。とにかく丸。

仕上げに絵の具を乗せると・・丸の線を丁寧に避けて塗る子や、薄くのばした絵の具を大胆に丸にかぶせて滲みを楽しむ子など様々です。自分が描いた線への配慮や画材の反応を楽しむ姿に感心し通しで、つい見入ってしまいました。

一生懸命作った作品が完成すると必ず聞こえるのは「早くママに見せたい」の一言。

ご家族からもらった大切な名前の大切な作品。誇らしげに持ち帰る様子がとても頼もしく見えました。

◇春のお花(観察画)◇

アトリエのドアを開けるなり「わ!お花?!今日これ描くの?」と察しが早い子どもたち。「ぼく絶対この花描きたい!」「私これにしよっかなぁ。でも色がちょっと難しそう・・」「え、簡単だよ、多分〜、肌色とか混ぜるといいと思う。」「肌色?!」と、まだ始まりのご挨拶もしていないうちに前のめりに会話が進みます。

みんなでお花の名前を覚えて改めてモチーフのお花と対面。

自分の描きたい花を各自花瓶に挿して観察を始めると、さっきまでの賑やかさが嘘のように、子どもたちの目は真剣そのものでした。

描きたい角度をじっくり見定めたり、花弁の枚数を数えたりと観察の様子は様々。また色作りも、“試し紙”の上でクレパスを何度も混ぜながら実物と照らし合わせ「なんか違う」とため息をついたり「あ、そっくりの(色)できた!」と目を輝かせたりと、様子はやはり様々。

研究に研究を重ねた試し紙はカラフルで、私が思わず「わ、きれい」と呟くと「本当だ!」「パレットっぽいね」「なんか美味しそうな色ばっかりできてる(笑)」と互いの試し紙を覗き込むシーンもありました。

画用紙に次々と「これだ」という線を引き色を乗せ、最後は絵の具で仕上げます。

今年度さいごの絵の具。制作のポイントなど説明は最低限に、ただ「大事に描いたお花のことを考えて色を作ってあげてね。お花が喜ぶ筆の使い方をしてね。」と伝えました。

あえて同じ色を作り続ける子。お花を囲ってデザインする子・楽しげに筆を弾ませる子・・それぞれのペースで黙々と自分の作品と向き合います。

完成すると、「できた」の一言とともに達成感に満ちたため息が響きます。

そんな中ある子が誇らしげに「先生、紹介(講評)して!」とリクエスト。

入会当時は緊張の表情を浮かべていた女の子。「紹介して」の声はとても明るく、手元の作品はその子の笑顔と一緒で、まるで花束のような幸せな世界でした。

 

自分の表現を喜び、自信を持って仲間に披露できる事。またそんな仲間がいる事。こういう事がきっと、これから生きる日々の糧になっていくのだと信じています。

そしてそれは大人が培ったものではなく、みんながそれぞれの表現を重ねながら、一緒に育ち合ったからこそ得られたのもだと思います。

4月からまたひとつ大きくなる子どもたち。

ちょっと違った環境で再スタートではありますが、子どもたちの中ではきっと今も延々と続く表現の道の真っ只中です。

新たな画材・技法・友だち、そして自分自身と出会い、これからも自分の色を大切育んで欲しいと願っています。

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新年度クラスに若干の空きがありますが、3月は新型コロナウィルスの影響もあり体験会や見学会は控えてきました。今後の状況にもよりますが、4月から体験レッスンをお受けする予定です。日程など詳しくは予約ページでご確認下さい。

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