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おとな/色鉛筆画(中級・上級)
[おとな美術] 2024.07.20
おとな/色鉛筆画(中級・上級)
暑中お見舞い申し上げます。連日の猛暑にも関わらず、今週も笑顔溢れるひと時となりました。ご受講ありがとうございます。 さて、今回は色鉛筆画のご紹介です。基礎デッサンで安定した画力を養った後に挑戦します。鉛筆画を深める方もいますが、アトリエ5では近年色鉛筆画も人気です。 子どもの頃に塗り絵を楽しんだ事がある色鉛筆ですが、これは全くの別物!と皆さん興味津々です。以前、色鉛筆画の作家活動をされている横山大河先生にご指導を頂いたご縁で、貴重なカリキュラムを実践することができています。 各自の個性を尊重しつつ描きたいモチーフやテーマに沿って、基礎から応用へ技法を深めていく内に皆さんすっかり魅了されています。 *推奨画材:ファーバーカステル社のポリクロモス36色(油性) ドイツの世界最古の鉛筆メーカーで発色が良く、こどもクラスでも用いています。東京ミッドタウン3Fに実店舗があり、気軽に試し描きができます。又、世界堂(新宿・横浜)や、伊東屋(銀座)では他社との比較もできるので是非お出かけください。 *横山大河先生のホームページ↓ https://yokoyama-taiga.sakura.ne.jp/ – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [日曜日・金曜日/おとな午前クラス] 生徒募集中! 通常10:00〜13:00 (3時間・隔週) ※体験レッスン(2時間)に申し込む↓↓ 予約ページ【詳細はこちらから】 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – [絵画教室アトリエ5] 川崎市中原区、東急東横線、東急目黒線「元住吉駅」徒歩5分 モトスミブレーメン通り商店街にある絵画教室です 子供から大人まで生徒数150名 クラス時間表→曜日時間 – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – 
おとな 色鉛筆/モチーフの色を引き出す
[色鉛筆画] 2020.01.24
おとな 色鉛筆/モチーフの色を引き出す
土曜日午後おとなクラスの方々の作品が完成しましたので、生徒さんの感想と共に作品をご紹介します。 このクラスは通常日本画クラスとなっておりますが、今年度は色鉛筆を使い、色についての理解を深める課題を制作して頂いています。 皆さん、徐々に色鉛筆の使い方にも慣れてきて、それぞれの個性もより強く作品に出てきました。   <生徒さんの感想>  ○ Y.S.様 パプリカは一度描いてみたいと思っていたモチーフでしたので、今回の習作はそれなりにモチベーションも高かったと思うのですが、いざ描き始めるとその強烈な色彩と艶の表現が難しくかなり苦戦しました。 結果、他のメンバーより2ヵ月近く遅れての完成。 でも黄色は黄色らしく、赤は赤らしくしたいとの想いは何とか達成出来たかな、と思っています。    ○ H.S.様 今まで、色鉛筆を使う場合でも、陰になる部分は鉛筆を使っていましたが、反対色(補色)を使って陰影を作っていく事で、より実物の感じに近づける事ができるような気がしました。    ○ K.K.様 色鉛筆画の2作目は赤と黄色のパプリカの絵です。 補色同士の重色になかなか慣れず、かなり不安に思いつつ制作を進めましたが、濃い緑色を赤いパプリカの陰影に入れる事で深みのある陰が作られ、大きな納得ができました。 色の薄い黄色のパプリカは、生来の筆圧の強さ故塗りこみ過ぎないよう意識しましたが、ピンクと水色で作る陰も何とかなり、少しずつ色鉛筆の制作になじみ始めているようです。 ご指導ありがとうございます。   今回の制作のキモは、固有色のはっきりとしたモチーフの色をどう表現するかという事でした。 明るい部分はそのまま見えた色を塗れば良いのですが、陰になっている部分は固有色とのつながりを持たせながらも、どう補色を重ね暗い赤や黄色を作るかといった点が難しかったと思います。 しかしながら、皆さんそれぞれ試行錯誤しながらモチーフの色を引き出しており、さらに色への理解が深まったのではないかと感じました。 それぞれの感じた、赤色・黄色がとても美しい作品に仕上がりました。
おとな 色鉛筆/戸惑いの重色
[色鉛筆画] 2019.06.14
おとな 色鉛筆/戸惑いの重色
土曜日午後おとなクラスの方々の作品が完成しましたので、作品と共に生徒さんの感想をご紹介します。 このクラスは通常日本画クラスとなっておりますが、みなさんキャリアを積んできたので、今年度は色の表現の幅を広げるために色鉛筆を使った重色での色の作り方を学んで頂いています。 今回は「色鉛筆」と日本画クラスの方になじみのある「顔彩」を併用する方法で制作して頂きました。 いつもと違う画材・方法で戸惑いもあったかと思いますが、それぞれ描いていく中で何かを掴み、とても素敵な作品が完成しました。   <生徒さんの感想>    ○ H.S. 様 反対色(補色)を使い陰影を作っていく過程で、思いがけず暗くなり過ぎる事がありました。 これから、もう少し上手に反対色を使う技法に慣れたいと思います。    ○ Y.S. 様 アトリエ5で絵を習い始める前は色鉛筆が大好きな私でした。 油絵や日本画の面白さを経験してからはすっかり忘れていた記憶です。 今回、色鉛筆のレッスンを受け、その奥深さや難しさをひしひしと感じ、モチーフと格闘してやっと仕上げる事ができました。 日本画の技法(胡粉を使用)も取り入れながら描く事ができたので、使い方を間違えなければ画材に垣根はないのだという事も身をもって体験できました。    ○ K.K. 様 初めての色鉛筆画ですが、今までの描き方とまるで異なっているため、驚きと戸惑いの連続でした。 しかし、色の重ね方によって思わぬ色彩となり、感動しました。 色鉛筆の深さと行く道のはるかさにどこまで辿り着けるのか。 ワンダーランドに入り込んだ気分です。頑張ろう!!   今回は皆さん初めての色鉛筆での本格的な制作だったので、ご感想にもある通り戸惑いを感じる部分が多くを占めていたと思います。 ですが、完成作品にも既に出ている通り、戸惑いながらも自分なりに色を重ねて行くうちに、ただ漠然と色を塗っているだけでは出ない深い色合いが表現できています。 ここから、色々なモチーフを描いていく中で、技法に対する戸惑いもなくなり、それぞれの個性がもっと色合いに出てくるかと思います。 これからどんな作品ができるのか講師の私自身もとても楽しみです!
おとな 色鉛筆/画面を壊して絵を進める
[色鉛筆画] 2018.06.15
おとな 色鉛筆/画面を壊して絵を進める
  土曜日午前おとなクラスの方の作品が完成しましたのでご紹介します。 1枚目の画像は制作過程を順番に示したもの、2枚目は完成作品になります。 この作品の作者の方はかなり色鉛筆画のキャリアがある方なのですが、今回また新たに色鉛筆画の表現が一歩深まったという風に感じました。   器の反射光や背景の色、テーブルに落ちた影などの微妙なトーンが上手く描かれていて、画面中に廻っていく柔らかい光が感じられる作品となっています。とても丁寧に対象を観察すると同時に、作者の光のイメージが絵に表れていて、とても完成度が高い作品となりました。   制作過程の画像からも分かりますが、色鉛筆画では完成の色をある程度予想しながら、そこに辿り着くまでに様々な色を重ね合わせて、目的の色を作っていきます。 基本的には描いた痕跡が積み重なっていく技法なのですが、ある一定のレベルまで達すると、積み重ねて来た画面を一度「壊す」必要が出てきます。 自分の意図しない色の重なりを途中に挟むことによって、より複雑な色味を作ることができるからです。   色鉛筆画の場合では、油絵用の溶剤「テレピン」を画面に軽く叩くように染み込ませていく事で色鉛筆の粉を溶かしたり、拭き取ったりして画面を壊していきます。 それをする事によって、手で描くだけでは表現できない偶然性を持たせることができます。 また、テレピンを使う量によってもどのくらい画面を壊すかをコントロールでき、今回の作品の場合は、ある程度色が重なって来た段階で、思い切って多めのテレピンを使った事が柔らかい光の表現に繋がったのだと思います。   一度画面を壊してさらに絵を進めていく方法は、ある程度基礎的な描写力がある事が前提となりますが、一度やってみると色々と発見があると思います。 新しい技法に挑戦するのは、不安も伴いますがそれ以上に楽しい事でもあると思いますので、是非挑戦してみて下さい!
テレピンを使ってモチーフの質感に迫る
[デッサン油絵] 2017.09.15
テレピンを使ってモチーフの質感に迫る
    7~8月のおとなクラス色鉛筆画では、前回に引き続きテレピンを用いた方法での制作を行いました。  ※テレピンを用いた方法の特徴については前回のブログをご覧下さい。   今回のモチーフ「サザエ」では、1つのモチーフの中に大きく3種類の質感がありました。  ①殻の外側のゴツゴツ感  ②貝の模様  ③殻の内側の真珠色 この質感をどう表すかがポイントでしたが、2回目という事もあり、それぞれ試行錯誤しながらテレピンの効果を上手く使って描き進められていました。 よく観察して描く工程と、テレピンで色が溶けだす偶然性を利用した工程が何層にも重なり合い、貝の複雑な模様や、殻の内側の何とも言えない色合いに上手く繋げる事ができました。   また、このモチーフでは質感の複雑さもさることながら、形についても複雑で難しかったと思いますが、そこも丁寧に追えていてとても良かったです。 色鉛筆は、完全に消す事が難しい画材です。 形が複雑なモチーフでは、「早く色を塗りたい!」という気持ちを抑えつつ、最初の鉛筆での下書きを丁寧にする事が大切です。 そうする事で色鉛筆に入ってからの描写をスムーズに進められます。   今回のサザエは、形にしても質感にしてもとても根気のいるモチーフだったと思いますが、完成を急ぎ過ぎず1色1色を丁寧に重ねる事ができました。 その人にしか作りだせない色がしっかり絵に出ていると思います。 夏の終わりに相応しい素敵な作品が完成しました。
テレピンを使って描写を深める
[色鉛筆画] 2017.07.14
テレピンを使って描写を深める
おとなクラスの色鉛筆画では、4~6月の3ヶ月をかけてパプリカの制作を行いました。 パプリカだけで3ヶ月も!?と思うかも知れませんが、今回は「テレピン」という油絵用の溶剤を使用する方法で描写を深める事に挑戦しましたので、期間を長めに設定しました。 今回のブログではこの描き方についてご紹介したいと思います。   まず、「テレピン」という画材の説明です。 テレピンは、松脂を蒸留してできる液体で、油絵具に混ぜると絵具をサラサラにできます。塗った後は完全に蒸発しますので、画面に残る事はありません。   このテレピンの性質を利用して『油性色鉛筆を用い、ある程度描き進める⇒テレピンをティッシュなどに付けて画面を軽くたたく(色鉛筆を溶かす)⇒色鉛筆で描き進める⇒テレピンでたたく』と何度か繰り返しながら制作を進めて行きます。 そうする事で、ただ描き進めていくだけでは得られない効果を出す事ができます。 効果は大きく3つあります。   ① 描き込みがし易くなる  色鉛筆にはロウが含まれているため、何度も重ねていくとその成分で紙がツルツルになってしまい、色鉛筆が滑って色が乗りづらくなってきます。 テレピンで溶かす事でそれを緩和し、さらなる描き込みを可能にします。   ②深い色が表現できる  色鉛筆の粉を溶かす事で、ただ塗るだけでは出ない複雑な色味を表現できます。   ③偶然性を生み出せる  色鉛筆は自分が描いた痕跡が積み重なって絵が出来ていく画材です。 それは色鉛筆の良い所でもあるのですが、一方で絵具のように、にじむ、垂れる、筆跡が残るなど、自分が意図しない所で偶然できる表情が生まれにくい画材でもあります。 テレピンを使う事で、その偶然性を引き起こし、それに反応して描き進めていく事で、絵に強さを出していきます。   今回は、皆さん初めてだったので戸惑いがあったと思いますが、テレピンを使った効果にうまく反応し、今までより一歩踏み込んだ作品が仕上がりました。 7月からは、テレピンでの描き方でサザエを描く事に挑戦しています。 サザエのゴツゴツした質感や複雑な色がどのように表現されるのか、完成が楽しみです!
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