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テレピンを使ってモチーフの質感に迫る

カテゴリ:デッサン油絵

  • 作成:横山 大河

 

 

7~8月のおとなクラス色鉛筆画では、前回に引き続きテレピンを用いた方法での制作を行いました。

 ※テレピンを用いた方法の特徴については前回のブログをご覧下さい。

 

今回のモチーフ「サザエ」では、1つのモチーフの中に大きく3種類の質感がありました。

 ①殻の外側のゴツゴツ感

 ②貝の模様

 ③殻の内側の真珠色

この質感をどう表すかがポイントでしたが、2回目という事もあり、それぞれ試行錯誤しながらテレピンの効果を上手く使って描き進められていました。

よく観察して描く工程と、テレピンで色が溶けだす偶然性を利用した工程が何層にも重なり合い、貝の複雑な模様や、殻の内側の何とも言えない色合いに上手く繋げる事ができました。

 

また、このモチーフでは質感の複雑さもさることながら、形についても複雑で難しかったと思いますが、そこも丁寧に追えていてとても良かったです。

色鉛筆は、完全に消す事が難しい画材です。

形が複雑なモチーフでは、「早く色を塗りたい!」という気持ちを抑えつつ、最初の鉛筆での下書きを丁寧にする事が大切です。

そうする事で色鉛筆に入ってからの描写をスムーズに進められます。

 

今回のサザエは、形にしても質感にしてもとても根気のいるモチーフだったと思いますが、完成を急ぎ過ぎず1色1色を丁寧に重ねる事ができました。

その人にしか作りだせない色がしっかり絵に出ていると思います。

夏の終わりに相応しい素敵な作品が完成しました。

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