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おとな 色鉛筆/モチーフの色を引き出す

カテゴリ:色鉛筆画

  • 作成:横山 大河

土曜日午後おとなクラスの方々の作品が完成しましたので、生徒さんの感想と共に作品をご紹介します。

このクラスは通常日本画クラスとなっておりますが、今年度は色鉛筆を使い、色についての理解を深める課題を制作して頂いています。

皆さん、徐々に色鉛筆の使い方にも慣れてきて、それぞれの個性もより強く作品に出てきました。

 

<生徒さんの感想>

 ○ Y.S.様

パプリカは一度描いてみたいと思っていたモチーフでしたので、今回の習作はそれなりにモチベーションも高かったと思うのですが、いざ描き始めるとその強烈な色彩と艶の表現が難しくかなり苦戦しました。

結果、他のメンバーより2ヵ月近く遅れての完成。

でも黄色は黄色らしく、赤は赤らしくしたいとの想いは何とか達成出来たかな、と思っています。

 

 ○ H.S.様

今まで、色鉛筆を使う場合でも、陰になる部分は鉛筆を使っていましたが、反対色(補色)を使って陰影を作っていく事で、より実物の感じに近づける事ができるような気がしました。

 

 ○ K.K.様

色鉛筆画の2作目は赤と黄色のパプリカの絵です。

補色同士の重色になかなか慣れず、かなり不安に思いつつ制作を進めましたが、濃い緑色を赤いパプリカの陰影に入れる事で深みのある陰が作られ、大きな納得ができました。

色の薄い黄色のパプリカは、生来の筆圧の強さ故塗りこみ過ぎないよう意識しましたが、ピンクと水色で作る陰も何とかなり、少しずつ色鉛筆の制作になじみ始めているようです。

ご指導ありがとうございます。

 

今回の制作のキモは、固有色のはっきりとしたモチーフの色をどう表現するかという事でした。

明るい部分はそのまま見えた色を塗れば良いのですが、陰になっている部分は固有色とのつながりを持たせながらも、どう補色を重ね暗い赤や黄色を作るかといった点が難しかったと思います。

しかしながら、皆さんそれぞれ試行錯誤しながらモチーフの色を引き出しており、さらに色への理解が深まったのではないかと感じました。

それぞれの感じた、赤色・黄色がとても美しい作品に仕上がりました。

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