赤いお守り−1
カテゴリ:小学生高学年
- 作成:辻悦子
子供油絵クラス(小学生高学年) 制作:2011年1月〜2月
◎制作のねらい/講師:辻 悦子
赤いフェルトに「過去」「現在」「未来」の思いをデザインし、3辺を縫い合わせてコロコロとしたテトラ型にします。生まれてきたことに感謝して、頑張っている今の自分を見つめ、未来の自分に「大丈夫、元気出して!」と、応援してくれるお守りを作ります。小さなビーズや細い刺繍糸と格闘しながら、3部作に挑んでいます。ちくちくワークの時は、いつも音楽を流しているのですが、今回は子供たちのリクエストで、「嵐」や「いきものがかり」を聴きながら、楽しく制作しています。いよいよ次週は綿入れ。キラキラ輝くテトラ型のお守り…すてきです!
◎作品展に向けて
みんな小学生とは思えない様な見事な画力です。クロッキーや観察画で「よく見ること」を学び、さらに鉛筆デッサンで描写力に磨きをかけて油絵デビューします。この地道なプロセスのお陰で、自然に思考力や集中力が身に付き、デザイン的な構成力に発展します。私は、子供たちが自ら伸びようとする力を信じて、その思いをそばで支える存在でありたいと思っています。作品展前のこの時期は、すでに感無量…です。
春の静物画で「ユリ」を描き、夏の人形劇で舞台を成功させ、商店街のお祭りに出店し、秋の静物画で「カボチャとモッコク」を描きました。 今回の作品展でも、子供クラスのリーダーとして、最終日にワークショップを運営します。学校や学年が異なる絵の仲間が、互いの個性を尊重し、いつも楽しく集い高め合っています。そして、春には2名が子供クラスを卒業し、中学校に進学します。中学生になると、部活や学業との両立が大変ですが、先輩たちはみんな良く頑張っています。この緩やかな縦のつながりも、アトリエ5の大きな特徴といえます。
中学生からは、大人クラスの別会場になります。思春期の油絵やコラージュBOXなど、興味深い作品群だと思います。是非ご高覧下さい。