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絵本から造形へ

カテゴリ:親子クラス

  • 作成:辻悦子

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◎講師:渋谷 葉子/

親子クラスの制作は絵本を導入のきっかけに行っています。 今月は「3びきのやぎのがらがらどん」「わたしのワンピース」を読みました。 いずれも長いこと読み継がれているベストセラーです。 お母さん方も「小さい時に読んでもらった」と話していらっしゃいました。 「3びきのやぎのがらがらどん」は橋の下にトロルという恐ろしい化け物が住んでいて、橋の上を通るものを食べようと待ち構えています。 そこへ小さいやぎ、中くらいのやぎ、大きいやぎと順々にやってきます。 「だれだ、おれのはしをかたことさせるのは」 後からもっと大きいやぎがくることで、トロルは食べずに次を待ちます。 「おれだ、大きいやぎのがらがらどんだ」 この場面は子ども達が最も胸をワクワクさせる場面。大きいやぎと自分を重ね合わせ、トロルを木っ端みじんにやっつけることで、自分がひとつ大きく成長した気持ちになります。 昔話ではよく殺したり、食べてしまったりと、大人ではギョッとするような結末で終わることがしばしばあります。 そんな残酷な話を聞かせたら子どもが残忍になってしまうのではと、 最近の絵本では良いものと悪ものが「最後は仲良しになりました」と変えられているものがあるそうですが、果たして本当に残酷なお話を聞くと、子どもは残忍なことをする人になってしまうのでしょうか? 昔話を研究されている小澤俊夫先生は著書中でこう仰っていらっしゃいます。 世の中には恐ろしいこと、危険なことが沢山まちうけています。 どんなことにも立ち向かって行けるよう、子ども達は物語の中で幾度となく体験がすることが必要なのです。そして、お父さんやお母さん、家族の温もりと安心感を感じながら成長していくのです。そのために昔話は必要なのです。 造形だけでなく、絵本についても色々と学んでいける場を目指しています。

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