春キャベツ・とうもろこし
カテゴリ:小学生クラス
- 作成:辻悦子
小学生クラス 制作:2012年5月
◎制作のねらい
・クレパスの色混ぜでキャベツととうもろこしの豊かな緑を表現する。
・灰色の画用紙を使用し、モチーフの色とモノトーンの響きあいの美しさを感じる。
・寒波や放射能の問題など、2012年の野菜について考える。
◎感想/講師:中家総子
今年の春の観察画のモチーフは野菜です。主役はとうもろこしとキャベツ。脇役はレモンと紫玉ねぎです。制作の様子は、前回のブログで中上先生にお伝えしてもらったので、今回は野菜を描くに当たり子供達にお話したことを書こうと思います。
今年は冬の寒波の影響で夏野菜が出回るのが例年より2週間ほど遅れていました。5月の1週目にとうもろこしが間に合わず、お店にお願いして沖縄から急きょ取り寄せてもらいました。その経緯を描く前に子供達にもお話したところみんな驚いていました。
とても良い機会なので、「みんなが普段食べているお野菜はどこから来るのか」「誰が作っているのか」そして震災後の「風評被害」の問題など野菜についてお話しました。放射能による野菜の安全についてはデリケートな問題ですが、震災後のこれからの日本を背負っていく子供達には、本当の事を伝えて考えてもらいたいという想いがありました。そして普段食べているものが沢山の人を通してみんなの食卓まで届いているという事に感謝できる子になってくれたらと願い一生懸命に話をしました。子供達は真剣に耳をかたむけてくれました。想いが伝わってくれていたら嬉しいです。
頑張ってお野菜を描いた後お楽しみタイム!みんなでキャベツを食べました。4月頃は緊張していた子もだんだんほぐれて、お友達同士の会話や笑顔が増えてきました。
画用紙の灰色と、モチーフの緑・黄色・紫がとても美しく溶け合い、色を抑えた格好良い絵に仕上がりました!作品の返却は今週です!お楽しみに!