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伊藤若冲 鶏の模写

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子

小学生クラス  制作:2013年1月

◎ 感想/講師:中上佳子(火曜日クラス)

 今年は伊藤若冲の描いた『鶏』の模写に挑戦しました。若冲の、対象物にどこまでも迫る観察力と描写力、そこから生まれる迫力や緊迫感。こども達に、若冲の様々な筆使いや日本画の精神を伝えたいという思いから模写がスタートしました。

まずは正座をして、墨と絵筆を使って線になれるところから始めます。現代は椅子を使う生活が中心ですので、私達も正座をする機会がとても少なくなりました。しかし実際にやってみると、姿勢が安定して腕を自由に動かす事が出来ることが分かります。姿勢ひとつ、道具の準備ひとつが、理にかなっていることを感じます。

さて、一羽の鶏といえど、体の中には色々な種類の線がたくさん詰まっています。ふわふわの羽にツンツンの羽。ほそ~い線にダイナミックな線まで!代表的な線を8種類選んで、時間をかけて練習しました。呼吸を整えて、姿勢を正して…。長い時間、ひたすら線と向き合う事は大人でもとても困難な事です。でも、子供達は誰一人として決して諦めません。 「ここがうまくいかない…」と自分を律し、時に大きくため息をつきながら、それでも本当に一生懸命に挑戦していきます。

今回の模写の中で最も大切にした事は、そっくりに写すことではなく線に自分の気持ちをこめる事。若冲の線を、自分の線にすることです。子供達は作品を仕上げていく過程で十分にそれをやり遂げていました。

「できたぁー!」と模写を終えた時の表情はやりきった!という達成感でいっぱいでした。最後にとさかを日本画の水干絵の具で彩色しました。

子供達の集中力と挑戦する姿勢に心を動かされた一ヶ月でした。

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 ◎ 感想/講師:本田雄揮(月・水曜日クラス)
何より子どもの集中力がすごかった1月。
墨、筆と向き合う姿勢。
伊藤若冲になる心。
迫真の鶏。
心臓の鼓動が響きそうな静寂。
日本人でありながら、日本古来より使われていた技法を知らないなんて、 なんてもったいないんだ、と素直に思いました。
古いけど新しい。いつまで経っても鮮度がある。絵画の喜びです。
日本人だからしっくりくる感覚。この気持ちをずっと大切にしよう。
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*facebook「アトリエ5」に制作の様子を追加しました。→☆1 ☆2

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■春の生徒募集! 小学生美術コース・2013年度入会 募集状況 ■

【月曜日クラス】欠員待ちの受付になります。ご了承下さい。

【火曜日クラス】15:30~17:00

【水曜日クラス】15:30~17:00 / 17:00~18:30

以上のクラスにて募集を行っております。

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下記の日程で説明会を行いますので、どうぞお問い合わせ下さい。

日時 2月21日(木)・22日(金) 16:00~16:30

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