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本田/小学生:○○虫のブローチ

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子
小学生クラス  2014年11・12月
◎ 感想/講師:本田雄揮(月・水曜日クラス)
◎作品のねらい
・自分が考えたオリジナルの虫のイメージを広げ、楽しんでつくる。
・異なる素材の組み合わせ方を工夫する。
・針や糸など、道具の扱いを正しくできるようになる。
絵画制作が続いた秋も終わり、11、12月はがらりと気分を変えて『冬の工作』です!今回は布を主とした様々な素材を組み合わせて、自分が考えた世界に一つの『虫のブローチ』をつくります。
それぞれが自分に必要な色、模様、形の素材を選んで進めていくので、工程は様々。ゴールもバラバラ。どのような完成を迎えるのか、正直分かりません。ちょっぴりの不安と、それを上回る期待を胸に制作スタート!
まずはアイデアスケッチ。
キャラクターの絵だけでなく、名前や性格、鳴き声などプロフィールも考えていきます。
アイデアスケッチでは、いかに『遊べる』かが重要です。
『虫』という言葉にとらわれ過ぎないか心配でしたが、全くの杞憂。
クラスの友達同士で、「こんなのいいんじゃない?」「あっ、これおもしろい!」など、ワイワイと意見交換しながら自然とイメージが転がっていきます。
良いアイデアはリラックスした雰囲気でこそ生まれるもの。
予想以上に盛り上がったおかげで、既存の虫から大きく飛躍した名作が次々生まれました。
アイデアが固まったらいよいよ本格的な制作。
準備された多種多様素材の中から、自分に適したものを選んで、まずはパーツをつくっていきます。
針とししゅう糸を使って『縫う』を中心とした技法で進めていくのですが、初めて扱う子も少なくありません。
特に1、2年生は針と糸に触ったことのない子も多く、慣れるまで一苦労。
しかし諦めず何度も失敗し、何度も挑戦し、徐々に上達していきます。
さすが吸収が早く、回を重ねるごとにスピードアップし、縫い方を工夫する余裕が出てきました。
一方、4、5、6年生、中でも女の子は特に馴染みが深いのか、自らの裁縫箱持参で臨んでいる子も。
細部までかなり繊細に仕立て上げ、正直入り込む余地がないほどでした。
もちろん男の子も負けていません。初めてだからこそできる魅力たっぷりの縫い方&虫愛(?)を披露し、作品に躍動感を与えていきました。
徐々に形が見えてくると、さらにイメージが広がっていき、細かい工夫にも力が入ってきます。
『素材と相談』しながら、後半はボンドやヒモ、針金など『縫う』以外の方法も用い、完成目指して集中力も右肩上がり。
こだわりも増していき、講師のアドバイスはほとんど必要ありません。
最後に安全ピンを取り付け完成。
全員かなりお気に入りの作品となったようで、記録写真を撮る時の清々しい笑顔といったらありませんでした。
作業工程を自ら考え、選択し、挑戦するを繰り返した冬の工作。
ゴールまでの道筋が、はっきりと見えない状態で一歩踏み出すのは、誰しも怖いものです。
しかし、思い切って一歩、また一歩と進んでいくことによって、重なる足跡が自信となり、更なる最善が選択できるのです。
そこに大人の『こうしたらよい』は、必要ありません。
能動的につくることの楽しさを感じていたからこそ、かなりの長丁場でしたが最後まで気持ちを切らさずに乗り切れたのだと思います。
そうでなければあそこまでの満足げな笑顔は出てこないでしょう。
どんなことにも『能動的に楽しさを見つける』ことを活かしてもらいたいです。
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