吉田/こどもいけ花:「盛夏:葉ものをつかう」
カテゴリ:いけばな
- 作成:辻悦子
土曜特別講座「こどもいけ花クラス」制作:2015年8月1日(土)
◎感想/講師:吉田香倫(草月流師範)
強い日差しがまさにサンサンと照りつける季節になりました。
一歩外に出るだけでへばってしまいそうなくらい暑い日が続いてますね。
夏休み真っ只中の「こどもいけ花」、今回のテーマは“盛夏のいけ花”~葉ものをつかう~です。
いろんな形の葉と涼しげに見える夏の花を使ったいけ花を子どもたちに挑戦してもらいました。
比較的いつも花材は多いのですが、通常は大体3種前後の花材を使ってレッスンします。
でも今回は花と葉で4種を基本とし、プラスαの葉も用意しました。
基本の植物は花屋さんから仕入れたものですが、プラスαの葉はアトリエ5の辻悦子先生が心を込めて育てた植物で、先生のお庭から
直前に摘ませていただいたものです。
まずは基本の骨組みとなる位置に葉をいけ、順に花を生けていくのですが、
花にも葉にも「正面」の顔があり、綺麗に見える向きというものがあります。
その向きを見つけつつ、剣山に刺す場所も考えていきます。
この作業、スパッと決められる子もいれば、いろいろ試しながらじっくり考えて決める子もいます。
「ここにお花がくるようにしたい」「この葉っぱをどうしても使いたい」
気持ちは決まっているけれど、思い通りにするための「どうしたらいいのか」を考えて試す時間。
この時間を見守っている時が、私はとても好きです。
みんなが真剣に花と向かい合い、1番集中している時かもしれません。
そして、自分の思ったところに花や葉を収めると、嬉しさと安堵の表情に。
今回は一部ですが「自分で花材を選ぶ」という作業もいれ、盛りだくさんでした。
自分で決断する場面がいつもより多く、でもその分、より「私」のいけ花になったかと思います。
悦子先生のお庭の緑のミョウガ、ハラン、ヤツデ、ツワブキ、アイビーがみんなの作品を引き締めてくれました。
皆、夏らしい広がりのある伸び伸びとした作品で、贅沢な回になりました。
そして、渾身の作品を作りあげたのも束の間。
そのまま持ち帰れないのがアレンジとは違い、いけ花の儚いところ。
毎回心苦しい気持ちで「お片づけです~」と告げ、剣山から外して、水を抜き、まっさらにし、また自宅で一から生けなおしてもらいます。
もったいないと思いがちですが、実はそんなこともないのです。
お教室とは違い、自宅で生ける時は、その場所にあった大きさや見せ方に生けるのも、とても大事なレッスンになります。
復習にもなりますから、また気持ちを新たにして、ご家族の前でも楽しく生けてもらえたと思います。
暑い夏だからこそ、植物の緑をみて涼んで下さい!
*facebookに写真を追加しました。→☆
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次回[ 10/31(土)]のお知らせ
秋のいけばな~実ものをつかう(9月はお休みになります)
ハロウィンかぼちゃ*や実ものを使って秋の演出を楽しみます!!
(*実ものの種類は変更になる場合もあります。ご了承ください)
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<ご予約>
お申し込みは開催日の一週間前までにアトリエ5まで直接お願い致します。
対象 幼稚園時年中〜小学生 定員8名 先着順
☎044(411)5154 E-mail : atelier5@mac.com
<お願い>
申し込み後のキャンセルは花材の準備のため開催日2日前までにご連絡ください。
前日~当日のキャンセルは花材を当日取りに来ていただきます。ご了承下さい。
<費用> 前納制
アトリエ5会員 受講料1,620円+花材費1,500円 計3,120円(税込)
非会員 受講料1,940円+花材費1,500円 計3,440円(税込)
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