動きの中からみつけた心地よさ
カテゴリ:小学生クラス
- 作成:本田 雄揮
毎年恒例、音からイメージを広げて描く6月の聴想画。今年は「水の音」をテーマに行いました。
まずは実際に水を触り音探し。時と場所によって様々な姿を見せる水。バケツや霧吹きを使い探した音は、1クラスでも100を超える勢い。ポタポタ、バシャバシャから始まり、ズンズンやビーンなど、本物を感じたことでしか出ない音も。
その後絵の具で「水中の音」を描き、最後にその上から白の液体粘土で「水面の音」を重ねました。筆を使わず、指や割り箸などで行ういつもと異なる表現は、教室を熱気にあふれさせ、どの子もスッキリとした表情で完成させることができました。
抽象的な表現の聴想画。目の前にあるモチーフとやり取りを行う観察画とは違い、対話するのは自分の「身体」。肌で感じ、耳を澄ませ、動きで表す。絵画の表現において、デッサンやペインティングなどといった様々な名前で区分されることがありますが、聴想画に近いものはドローイング。私の解釈ですが、目の前にあるものを写実性を重視して描くのがデッサンに対して、ドローイングは動きの中で見つけた形、心地よさを大切にする。精神性を形に表し、行為自体を作品にしていくもの。既存の「かたち」では決して到達し得ない、新しい価値がそこに生まれます。絵を描いている今、自分はどのように身体を使っているのか、ちょっと考えるだけですべての作品の伸びやかさは大きく変わります。今回描いている子供達の姿が、どこか巨匠然としていたのも、きっと五感五体全てを用いた制作だったからでしょう。
さて、今週からは気分をガラリと変えて夏の工作です。心から楽しんで制作していきましょう!
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☆☆小学生クラス生徒募集☆☆
絵や工作が好きな子、学校の図工は苦手だけど、じっくり取り組んでみたい子。ぜひ一緒に制作しませんか?
【対 象】小学1年生〜4年生
*小学高学年の方は、子供上級クラス(木曜日)をお勧めしています。
【日 程】
7月は楽しい工作ですが、制作スペースの都合で見学のみお受けしています。
後半クラスは定員に達した為、募集を終了しています。ご了承下さい。
8/1(火)15:30〜17:00 テラコッタ(粘土制作)
9/5(火)15:30〜17:00 クロッキー
=お問合せ:アトリエ5 =
☎️ 044 – 411 – 5154(休:日曜日)10:30〜15:00
https://atelier-5.com/contact
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