おとな 水彩/浜辺にて
カテゴリ:おとな美術
- 作成:横山 大河
土曜日午前おとなクラスの方の作品が完成しましたので、生徒さんの感想と共に作品をご紹介します。
夏の制作に相応しい、瑞々しい爽やかな作品に仕上がりました。
画像の1枚目は完成作品、2・3枚目は完成作品のディテールです。
<K.S.様 感想>
○ 作品タイトル 「浜辺にて」
○ 使用画材:パネルに紙、透明水彩
”秋谷海岸で見た大ぶりの黄色い花。
逆光での花びらの輝きと蕾や茎の造形の面白さの両方を追って描いた欲張りな作品です。
今回は、水張りした水彩画紙が異常に水を吸い込んでしまうトラブルがあったのですが、その感じも面白くて、描き方で苦戦しつつも最後まで完成させました。
同じ状況を再現したくて、紙を水洗いしたり色々と試したのですが、未だ原因不明のままです。”
こちらの方は、かなり色鉛筆画でのキャリアがあるのですが、最近は透明水彩での試作を積極的に行っています。
ご本人の言葉にもある通り、紙の状態がいつもと違うというトラブルがありつつも、逆にそれを活かしつつ、ぼかしや滲みを効果的に使い狙った表現に繋げていました。
また、花にクローズアップした大胆なトリミングや背景の省略の仕方(浜辺と海を説明するような描写はせず、色や光のみを感じさせる)は、しっかりと花びらの描写に目が向けられるように工夫されています。
色鉛筆画で培ってきた描写を緻密に積み上げる力と、透明水彩ならではのお水による偶然性がお互いを引き立てる素敵な作品となりました。
是非今後も様々な画材に挑戦し、自分の表現の幅を広げていって欲しいと思います。