水の行方(ゆくえ)ー3
カテゴリ:中高生クラス
- 作成:辻悦子
子供油絵クラス・中高生クラス 制作:2011年8月
写真は木版画つながりで辻の作品
◎感想:講師/辻 悦子
木版画には「試し摺り→本擦り」という行程があり、より洗練された作品へと導きます。小学生の油絵クラスでも混色のデーターや水の分量・バレンの加減などを各自でメモを取り、本擦りに活かしています。完成まで気が抜けず大変ですが、刀で描く線は、原画には無い潔さがあります。いつもは主に油絵を描いているメンバーなので、構成力や色彩感覚は抜群です。あとは根性!(笑)
いつもより、きびきびと少し厳しい指導に「なぜだと思う?」と聞くと、「失敗しても直せないから。」と即答!そうその通りです。ケガをしない様に集中力を高め技術を磨くためです。最後まで諦めずに、自分のイメージを信じて挑戦して欲しいと思います。
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江戸時代の浮世絵は、版元がプロデュースして絵師・彫師・摺師の分業で作られていた事や、今の雑誌や写真集の様な役目もあり、版木が擦り減るまで何百枚も作られることもありました。次週は、木版画の作品集で様々な技法や魅力をご紹介します。お楽しみに!