「喜怒哀楽」合評会
カテゴリ:小学生高学年
- 作成:辻悦子
子供油絵クラス 制作:2012年9~12月
◎感想/アシスタント:山田 稔子
長期間かけて取り組んだ油絵が、完成を迎えました。写真は、合評会の様子です。お母様方にもおいでいただき、程よい緊張感のあるこの会に、子どもたち自身も慣れてきており、開始前から気持ちのよい意気込みを感じます。
作品は手の構成が主体となっており、背景には自由で抽象的な表現を取り入れています。自分はどうしたいのか。今回もいっそう、作者とキャンバスの濃密な対話が織りなされていたようです。制作中の試行錯誤や、悦子先生から受けたアドバイスからの気付きなど、ハッキリと自分の言葉で自分の考えを語ってくれました。それぞれの絵のタイトルも、なるほどなと思わせるものばかりでした。
技法のこともよく学びながら、技巧を超えて伝わるもののある表現が、どれも素敵です。描いて完成・終了、ではなく敢えて言葉にすることで、自他へと作品の理解が深まります。作者本人たちも発表後、ストンと腑に落ちたような、晴れ晴れとした表情を見せてくれました。