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山田/子供油絵:墨象・聴想画

カテゴリ:小学生高学年

  • 作成:辻悦子
子供油絵クラス / 制作:2014年2〜3月 ◎感想/講師:山田 稔子 「聴想画」とは、アトリエ5独自のレッスンで、音からのイメージを絵や造形で表現します。 この冬、子供油絵クラスの子どもたちは「水墨」を使った聴想画に挑戦しました。 (参考:「心象21」/Clammbon) https://www.youtube.com/watch?v=xhF4mCwhCWM ・音楽を聴き、そのイメージから思いつく言葉を導き出す ・出てきた言葉を選び、五つの文字(漢字)に当てはめる ・文字の形をアレンジ・再構成し、一つの画面に構成する 感じたことや思っていることを表すために、まず書き出して整理してみることはとても有効。 一旦アウトプットしたものを、仲間と共有し合うことで、また新たな着眼点が生まれ、 考えがまとまることがあります。 ・墨を摩ってみる。筆で表現できる線を探る。 ・墨色の濃淡を使い分ける。筆への含みや身体の動きで線をコントロールする。 教室に漂う墨の香り。静かにじっくり摩りながら、気持ちが整っていきます。 さて、表現したいものが決まればあとは思うまま・・・とは行きません。 こんな感じかな?うまくいった!あれ?さっきと同じようにならない? 試行錯誤を繰り返す中で、技は、必要とする程に磨かれていきます。 墨の線はやり直しがききません。だからこそ今どうすればいいか、次にどうするかを感じ考えて、 何とか自分の納得できる形に落とし込む努力を惜しまないでほしい。 プロセスを踏む中で、やりたいことをはっきりさせ、気付きを自分の言葉で述べられる。 そして、実現に向かう方法を自分で模索し工夫する。 レッスンを見守る中で、子どもたちの感覚と思考の深まりを感じました。 たくさんの半紙を使った練習のあとの本番の制作では、F10号の広い画面の中で 解き放たれたように筆を運ぶ姿。描いた後に「きもちよかった〜」と、心底の笑顔。 ラストに、手づくり印で落款を捺し、仮巻きの表装風に仕立てました。 朱のハンコがぴりっと画全体を引き締め、作品が作者をフワリと離れて独立した存在に落ち着きました。 墨とイメージとの対峙を繰り返し、貴重な結晶がまたひとつ生まれたように感じました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *facebook[アトリエ5]に作品と制作風景を追加しました。→  
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