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ちびくろさんぼ

カテゴリ:親子クラス

  • 作成:辻悦子

☆親子クラス 「ちびくろさんぼ」ヘレン・バンナーマン/作 瑞雲舎

◎感想/講師:渋谷葉子
長いこと子どもたちのヒーローとして読み継がれてきた「ちびくろさんぼ」。もとは原作者であるバナマンさんが遠く離れて暮らす子供のために書かれたお話です。お母さんマンボに赤い上着と青いズボンを、お父さんジャンボに緑色のかさと紫色のくつを買ってもらい、得意になってジャンルを歩いているとトラがさんぼを襲ってきました。そこでさんぼは…

今回は、この絵本の色彩である原色の赤、青、黄色、そしてさんぼの黒を貼り絵あそびで表現してみました。ほそ長い黄色の画用紙を斜めにはさみで切り、さんかくを作ります。おおきいの、ちっちゃいの。「あれ、しかくになっちゃった」そしたらお母さんの出番。半分に切って、さんかくが2個に。いろんな形や大きさのさんかくが沢山できました!
 
次は黒い台紙に赤と青のまるを3個、すきなところに貼ります。そして、まるにぶつからないように、さんかくをつなげて、つなげて貼っていきます。さあ、なにができるかな? 切り方、貼り方、並べ方でそれぞれ違った世界ができました。

お制作が終わると、お楽しみの「からころツリー」です。でも、その前にとお片づけ! 最近では何も言わなくても自ら進んでお片づけをしてくれます。また、お遊びでは順番や貸し借りなど、取られて泣いたり、ケンカしながら自然とルールを身につけていきます。これも5人という少人数だからいいのかもしれませんね。

子どもたちが楽しんでいる間に、お母様方には「ちびくろサンボ絶版問題」についてお話しました。今から23年前、日本中の本屋さんから突如「ちびくろサンボ」の絵本がなくなってしまいました。そして、ようやく2005年に瑞雲舎から復刻版を果たします。
 なぜ絶版になったのか… 元は「サンボ」という言葉が黒人を侮辱する時に使われるということで、その後論争としてさまざまな方が述べられてきました。結論には至りませんが、差別とは縁がないように感じている私達にとって、もう一度この問題について学ばなければいけないと感じています。 
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