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渋谷/10月の絵本棚「ジョン・バーニンガム」

カテゴリ:親子クラス

  • 作成:辻悦子

◎親子クラス講師:渋谷 葉子

 今月はジョン・バーニンガムを紹介しています。 1936年イギリスに生まれる。子どもの頃はトレーラーハウスで暮らすことが多かった。両親が教育に関して前衛的な考えを持っており、自由で共学この風変わりな学校を見つけては何度も転校していた。 また、母方の祖父が牧師で、子ども向けの物語を書いていたことも彼のルーツかもしれない。若い頃は兵役を拒否し、色々な仕事をしながら世界を回っていた。その後、美術学校に通い、絵本作家の道に入っていった。

■「ガンピーさんの ふなあそび」 訳/光吉 夏弥

ガンピーさんが小舟を川下りをする途中、子どもやたくさんの動物たちが次々に「わたしも乗せて」とやってきます。

■「ねんころりん」 訳/谷川 俊太郎

生きものたちが眠くなり、寝床を探し、眠りに入っていく。やさしい言葉の響きが心地よいおやすみなさいの絵本。

■「おじいちゃん」 訳/谷川 俊太郎

おじいちゃんと孫娘とのふんわりとしたふれあいの中に、老いについて、死についてすがすがしく描き出しています。

■「いつもちこくの おとこのこ」 訳/谷川 俊太郎

ジョンがお勉強しに出かけようとすると、ワニやライオンが現れてカバンに噛み付き、遅刻してしまいます。理由を告げても、先生はまるで信じてくれません。

■「ずどんと いっぱつ」 訳/渡辺 茂男

ちっぽけで太っちょのメス犬シンプは、誰にも貰い手が見つからず、とうとう捨てられてしまいました。ところが、ある出会いがシンプの運命を大きく変えます。

■「ねえ、どれがいい?」 訳/松川 真弓

次々と繰り出される奇想天外な選択肢に子どもたちは「どれもイヤ」と言いながら、大喜びであれやこれや悩みます。夢と遊び心たっぷりの絵本です。

■「くものこどもたち」 訳/谷川 俊太郎

山登りの途中、アルバートは崖から落ちてしまった。ところが…。写真と絵が組合わさったコラージュの表現がこのお話をより幻想的な世界へに。

■「はる なつ あき ふゆ」 訳/岸田 衿子

四季の移り変わりが画面いっぱいに繰り広げられていきます。自然の美しさを教えてくれる絵本です。

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【追伸】貴方ならどっちを買います?

斬新な形式で愛されている「つきのぼうや」先日、原書を手にして比べてみました。 日本で出版されているのは縦長で横に開いていくもの。 原書は四角い形で、下から上に開いていきます。 また、色身が全然違っていてとても鮮やかです。 同じページを見比べると、お話の世界観が変わって見えます。 初めて見た時は、シリーズの2作目かと思うほどでした。 これはどういう事なのでしょうか? 日本で出版する場合、少しでも多くの本が売れるようできるだけコストを下げます。そのためサイズを小さくしたり、印刷するためのインクの色数を減らしたりするのです。

あなたがこの本を買うとしたら、安い方を選びますか?それとも、色のいい原書を選びますか?

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