おおきなかぶ
カテゴリ:親子クラス
- 作成:辻悦子
親子クラス 制作:2011年11月
「おおきなかぶ」 ロシア民話 A.トルストイ再話 内田莉莎子/訳 佐藤忠良/画 福音館書店
◎感想/講師:渋谷葉子
今から50年も前に出版され、以来、長く読み継がれています。また、国語の教科書にも出てくることでも知られています。このお話は他の出版社からもいくつか出ていますが、子供に分かりやすい言葉とリズミカルな文体、そしてロシア人の方が描かれたのかと思うほど、お話にピッタリの絵が長く読み継がれている理由でしょう。
今回はこのお話を体を使って楽しんで欲しくて、3回に渡って取り組みました。1回目は大きな紙に絵の具で地面を塗り、かぶは和紙をちぎって貼りました。和紙を裂くのは簡単に気持ちよくできますが、ちぎるとなると指先のコツが必要です。途中飽きてしまいそうな作業を「おおきな おおきな かぶにな〜れ」「あまいあまい かぶにな〜れ」の声掛けで支えます。
2回目はお人形作り。染め紙のお洋服、そして色んなポーズで遊べるように関節を割びょうで留めました。3回目はかぶの葉っぱ作り。みどり色の同系色4色を使って描きました。仕上げに黄土色とくちば色をさし色として加えました。さあ、かぶを地面に差し込んだら、みんなで一斉にかけ声! 「うんとこしょ どっこいしょ」「うんとこしょ どっこいしょ」最後はお人形さん達もつながって「うんとこしょ どっこいしょ」 そして、記念写真をパチリ!
制作の後は、彫刻が専門の講師、中家に佐藤忠良さんについて語って頂きました。絵本画家としては有名ですが、実は彫刻が専門であることはあまり知られていません。今年の3月に98才で亡くなるまで、精力的に制作活動をなさっていました。また、子どもの美術教育にも貢献されてきました。佐藤忠良さんは著書「子どもの美術」でこう書かれています。
図画工作の時間はじょうずに絵をかいたり、
ものを作ったりするのがめあてではありません。
じょうずにかこうとするよりも、見たり考えたりしたことを
自分で感じたとおりにかいたり作ったりすることが大切です。
アトリエ5でも目指しているところです。
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