夢の家・夢の街
カテゴリ:小学生クラス
- 作成:辻悦子
小学生クラスー秋の空想画(制作:2010年10月)
◎制作のねらい
・黒のサインペンのもつ美しさを感じ、するするとした描き心地を楽しむ。
・色鉛筆とサインペンの特性を生かした彩色を考える。
・子どもたちの中の願いや夢の世界をお絵かきでかなえる。
・コンテパステルで色を重ね、柔らかい色彩で周りを仕上げる。
◎感想/講師:中家総子
秋の空想画は自分が住んでみたい家や街がテーマでした。1回目の導入でどんなところに住みたいか、みんなで話し合いをしました。「恐竜の街」「雲の上…」「土の中!」 「お菓子がなる木があったらいいな」いろいろな意見が飛び交い楽しい雰囲気です。
「お絵かきだからどんな夢もかないます。こんなのがあったらいいなとおもうことはどんどん描いてみましょう!」の声がけにみんなスイッチが入り、ペンの先からスルスルと夢の世界が広がっていきます。どのクラスの子も夢中になって90分の制作時間休むことなく細部まで描きこみました。
二回目はアトリエ5のクラスのお友達と中家先生をみんなの絵の中に描き入れてもらいました。「○○くんはどこで遊びたい?」「○○ちゃんは何色の服がいい?」9月に入りお友達同士のコミュニケーションも盛んになり、クラス全体が良い感じにまとまってきています。
下描きが終ったら色鉛筆とサインペンでの色塗りです。油性ペンでの描きこみが非常に細かかったので「塗るのが大変だなぁ…」と不安の声もちらほら…ところが飽きて途中で投げ出す子は一人もいませんでした。色鉛筆を重ねてイメージに合う色を作ったり、サインペンの色を少しずつ変えて色を塗ったり、お気に入りの 部分は特にこだわりをもって色を置いていました。春頃と比べて集中力が身に付き、考えをもって作品に取り組むことができるようになったと成長を感じます。
三回目は色塗りのつづきです。周りはコンテパステルで仕上げました。パステル特有の柔らかい色合いが今回の空想画にぴったりです。みんな何色も重ねて自分の絵に合う色を見つけていました。
今回作品の返却が遅れましたことをお詫び申し上げます。一人一人が細かい部分の色塗りを時間をかけ頑張ってくれました。集中力が付き、落ち着いて制作できる秋の季節ならではの空想画に仕上がりました。