ひとみ座クリスマス公演ー5
カテゴリ:小学生クラス
- 作成:辻悦子
◎感想/講師:渋谷葉子
*人形劇鑑賞について
今回の作品は昨年に続いてセリフのない人形劇でした。エドワード・ゴーリーは初めての絵本でしたが、独特な世界観があり、今ひとつ理解しにくいところもあるので、子供達がどこまで入っていけるか興味がありました。人形達は見事にゴーリーの世界を表現しており、音と字幕だけでストーリーが展開していきました。第何章というのが不規則に表示されたり、意外な展開に「エ〜ッ!」と声が上がっていましたが、そんな中でもグイグイと物語に引き込まれていました。私は幼稚園に努めていた関係で30年以上ひとみ座さんの人形劇を観て来ていますが、昨年、今年と、新しいことに挑戦している感じにとても感銘を受けました。
*展示について
今回はゴーリーのモノクロの世界に合わせて、展示も鉛筆だけのモノクロ作品となりました。正直、あのもの寂しい階段にモノクロだけで表現するのはどうかとも思いましたが、思っていた以上に子供達の鉛筆の線が力強くアピールしていていました。グイグイと引かれた線、細かい所まで丁寧に描かれているもの、微妙な色遣いで表現されている作品と、本当にどの作品もすてきでした。また、星も今回は卵のからはなく、モノクロだけでしたが、アルミホイルがかえって美しさを引き立たせていました。中家先生の天使の絵がとてもすてきで、草花と天使のなんともいえない世界観が表現されていたと思います。