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山田/小学生「夏の丘のかざぐるま」

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:辻悦子
小学生クラス  2013年7月 ◎ 感想/講師:山田稔子(火曜日クラス)
古風で粋な柄の和紙は、以前に悦子先生がお知り合いの方から譲り受けたというもので、
この夏、火曜日クラスの子どもたちが工作に活かしてくれることになりました。
元々人形づくりに使われていたというこの和紙の、モダンな着物柄は、
昔の日本の子どもを連想させました。
着物を着ていた時代の子どもたちはどんなだったのだろう、
どんな遊びをしてたんだろう、とみんなで話したりしながら、手作業が続きました。
投げかけたテーマとしては、風の吹き抜ける丘、のイメージ。
昔のかざぐるま(和紙製)と現在のかざぐるま(木製)が、そこに佇む感じです。
複数作って構成し作品にまとめあげること。
主役・脇役のかざぐるまを考えながら、一つひとつ、作っていきます。
細かい作業で、組み立て手順がややこしかったりもしましたが、
手を動かすうちにすぐに慣れてしまうのはさすがです。
麦わら帽子を花器のようにして、作ったかざぐるまたちを素敵に生けるためのヒントを
いけ花の写真資料から探しました。
「高さの差があるのがかっこいい」「線がまっすぐなところと、かたまりがあるのがいい」
いけ花作品から自分の感じた「よさ」を、描いてみたり言葉にして共有しあい、
そこから構成に向かいました。
大きさや高さ・量のバランスで、ちょっとした表情が変わります。
空間の構成なので、上下左右+前後へと、それぞれの感覚や発想が発揮されます。
素材の扱いにも色々と細かな工夫が凝らされ、
また「ここは暖かいところ、こっちが涼しいところ、向こう側が冬」
「風が吹くから、高い山みたいにしたい」等々と、
作者なりの想い・意図も込められたことを耳にすると、
三次元以上の次元を持っている立体表現になっていてそれぞれ面白いです。
完成少し前に、作品のアクセントとなる夏草や小枝などを集めてきてもらったり、
採りに行ったりもしました。
そんな時間の思い出も、作品と一体になっていることと思います。
どの作品も、目に見える見所、聞いてわかる見所満載となりました。
振り返ってみると、扱う道具・素材もかなり多様な取り組みになりました。
制作を通して、色々な感覚が身についたのでは?と密かに期待しています。
難しくも楽しいものづくりの時間の中、自分なりの
「こうしよう」「こうしたい」「できるかな」「できた!」の想いを繰り返すことが
手の豊かさ、心の成長にいいビタミンになっていると信じています。
みんなよく頑張りました。
楽しい夏を過ごし、リフレッシュして下さいね。 *facebook「アトリエ5」に、作品写真と制作風景を追加しました。→
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