ブログ

ブログ

光と影のクロッキー

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:春日 千尋

IMG_0521

IMG_0528

 

一ヶ月以上かけた工作もぞくぞくと完成を迎え、久しぶりの絵画制作が始まりました。今回は「 夏の光と影」がテーマです。まずは、夏のモチーフを取材しよう!ということで、辻先生のお宅におじゃましました。 沢山の夏野菜や光の反射が美しいガラスの小物などを用意して出迎えてくれました。

チクタク時計の音 江戸切り子のコップ 小さな銅の鈴 

お家にある一つ一つのものにエピソードがあり、子ども達は、辻先生からそんな話しを聞くのも楽しそう。アトリエでの満遍なく照らされるの蛍光灯の光と比べると、窓から差し込む自然光は、物の影をはっきりと作り出していました。影を描く楽しさを感じている子もいて、絵を描く場所(光と影)は、絵に凄く影響することを感じます。

辻先生のお家は、座った時にちょうど良くお庭を眺めるために仕切られた木の窓枠など素敵に暮らす工夫があちこちにあります。  その秘密を少しお話しすると 辻先生の旦那さんである建築家の渡辺貞明さんが脈々と受け継がれてきた日本人らしい情緒を守って行きたいという思いで、昔の日本の建築の良さをそのまま残すようにしてフルリノベーションされたお家なのです。このお家の物語が、「家がおしえてくれること」小川奈緒(著)という本の中の「渡辺さんの二つの家」という項に載っていますので、どうぞご覧ください。

さて、子ども達は、(私も)そんなこととは、知らずに「なんかトトロのおうちみたいだね〜」なんて言いながら、まるでおばあちゃんおじいちゃんのお家に行ったような気持ちで、光と影、木の風合いそれらが作る懐かしい空気を感じながらの楽しいクロッキーでした。次回は、夏の色を下地に取材した物を描いていきます。

最後に私の、大学時代の友達が絵本を出版しましたのでお知らせさせてください。ずっと絵本を描くと言ういう目標に向かって一歩づつ歩いていた子です。お話の舞台がまるでブレーメン通りのようでとても楽しい絵本ですのでぜひ読んでみてください!(実は彼女アトリエ5の展覧会にも来てくれたのですが、帰りにブレーメンどおりをとても気に入っていた理由が分かりました。)「ぼくんちのシロ」すずきみほ(著)

ページトップへ
ページトップへ
Copyright © Atelier 5