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秩序と遊び心

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:本田 雄揮

一雨毎に陽射しが柔らかくなり、秋の訪れを肌で感じる季節。小学生クラス、9月は『夏のコラージュ2017』を行いました。

夏の間に集めた、たくさんの『のりで貼ることのできる素材』を、様々なルールの下、丁寧に組み合わせ貼付していきます。夏休みの楽しかった思い出を、再び違った形で表していく作業には、皆熱が入り、どのクラスも大変盛り上がりました。初めての体験、出会った人やもの、そして成長したこころ…。『今年の夏』が一体どんなものであったのか、作者ですら気が付かなかった『変化』がひとつの画面に込められ、見る者を不思議な気持ちへと誘う名作揃いでした。

 

コラージュは、ただペタペタと素材を好きなように貼っていけばよいというものではありません。前述したように、自分でルールを設け、同時に作品のゴールも最初は分からない中、模索しつつ決めていかなければいけないのです。

色は何色使おうか、素材はどのように加工しようか、大きさは?長さは?画面のどの場所に貼ろうか、どう重ねて貼ろうか…。考えなければならないことは山ほどあります。それは、今まで無意識に行っていた『なんかいい感じ』を、改めて意識して行うということ。画面と自分の中に『秩序』を持たせるということ。そのために、素材の加工方法のアイデアを出し合い、シンメトリーやマスとスペース、リズムなどの画面構成を学びました。今までなんとなく、自然に行っていたことを、『知識』として吸収することは、作品の成長には欠かせないものですが、一方、作品や考え方を硬く、縮こませてしまう危険もあります。少し心配していたのですが、しかし、それは全くの杞憂で、子供は『秩序』の中に『遊び心』を加え、こちらの心中他所に作品をどこまでもステキに仕上げていきました。素材の加工ひとつとっても、切る、ちぎるに止まらず、濡らす、噛む、潰すなど、ちょっと不思議なものまで登場し、素材選びでも、「ロックな英語の字が欲しい」など、もうその意見がロックだよと言いたくなるものまで。

秩序だけでは硬くなり、遊び心だけでは破綻する。両者のバランスを考えてこそ、抽象的表現は成立するのです。

抽象的な表現の良し悪しは、大変難しいと思われるかもしれません。しかし、今回、小学生クラス全員が、これらのバランスを意識し、言葉では表すのが難しい『造形的な美しさ』を自覚することができました。

抽象的表現の中にこそ、たくさんの作者の考えが詰まっています。それは、自分の能力を認め、さらに広げ、繋げられる考えです。だからこそ、アトリエ5では抽象的表現に価値を置き、大切にしているのです。

子供が持ち帰った作品を前に、どのようなルールを考え、完成に至ったのか、夏の思い出と共に、ぜひ聞いてみて下さい。

 

 

 

== 小学生クラス生徒募集 ==

9月〜10月末まで体験レッスンを受付けています。是非この機会に
通常レッスンで雰囲気などを確かめて下さい。見学も随時OKです。
各クラスの「ネット予約はこちら」でカレンダーが表示されます。
ご都合の良い日を選んで下さい。スタッフ一同お待ちしております。
【受講料】
通常1500円のところ→500円に割引(画材材料費込)
生徒さんご紹介の方は無料・10月末まで・先着順

【火曜日クラスの日程】 10/3、10/10、10/31

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【小学生低学年クラスの体験予約】15:30〜17:00 

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【小学生中学年クラスの体験予約】17:00〜18:30

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*月曜日と水曜日は定員のため募集を終了しました。

キャンセル待ちでの受付になりますので、予めご了承下さい。

転居等で欠員が出る場合にこちらからご連絡差し上げます。

*小学高学年(5年生・6年生)の方

子供上級クラス(木曜日)をお勧めしています。

制作時間が長く、落ち着いて取組めると好評です。

月毎に制作内容が変わるので、年度途中のご入会も安心です。

 

 

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