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小学生 工作 絵画/夏の名残

カテゴリ:小学生クラス

  • 作成:本田 雄揮

暑さを冷ますように憂愁を帯びた風が肌を撫で、季節の終わりと始まりを感じさせます。夏の工作『いきものモザイク』も、ほぼ全員完成を迎え、見事な作品群が教室の壁を埋めていきました。長い制作期間の中、最後まで粘り強く取り組み、以前にも記したようにずっと大切にすることができる作品となったこと、本当に嬉しく思います。全員が大きな成長を遂げた夏となりました。

一方、モザイク画が終了した生徒達は、8月の制作である夏のものスケッチを行いました。今回はただ描くだけではなく、それらを『涼しく飾る』として、部屋に吊り下げることができる作品に仕上げました。講師が集めたものや自分で持参したものを、デッサンではお馴染みですが普段の制作ではあまり使用しない様々な種類の鉛筆を用い、小さな画用紙に描き、さらに穴開けパンチで風が通る道を作って並べていきました。糸をつけ天井から吊り下げてみると、素直な線で描かれた1枚1枚がゆったりと回転しそれがとても美しく、教室を涼し気にしていました。作品を『描く』ところまでは毎回レッスンで行っていますが、それらを『飾る』という点は、各御家庭にお任せしてしまっています。生徒自身もなかなか自覚をもって作品を展示する機会は多くありません。しかし、生まれた作品を、誰かに見てもらう為に美しく飾る、見てもらう為の工夫をするということはとても大切なことです。そこまで意識して、初めて作品に生命が吹き込まれるのかもしれません。そんなことを少しでも感じてもらえればと、今回の制作を通して思いました。過ぎ行く夏に思いを馳せ、是非お部屋に飾ってみて下さい。

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