春の花
カテゴリ:幼児クラス
- 作成:辻悦子
幼児クラス 制作:2012年3月
◎感想/講師:渋谷葉子
今年は例年より寒く、どこのお花屋さんに行っても小さいチューリップしか見当たりませんでした。そんなことを子供たちに伝えながら、お花の匂いを嗅いだり、手で触ってみたり、特徴を見つけたりします。そして、まずは鉛筆でコップを描きます。次にコップに入っているお水、これはお花にとって大事なご飯。「これがなかったら、お花はどうなると思う?」子供たちがそこで考えることによって、茎にもしっかりと役目があることを感じ取り、丁寧に見るようになります。
鉛筆で線が引けたら、今度は色塗りです。みんな色混ぜ名人の粒ぞろい!クレパスで色を重ね塗りして、より実物に近い色を作ります。子供たちの方から自然と「試し紙ください」という言葉が飛交います。作った色と実物とを比べ、納得した色が作れたら画用紙に塗っていきます。この時の顔は幼児さんといえども、大人顔負けの真剣な目をするんですよ。「すごいねぇ。何色と何色を混ぜたの?」と聞くと、得意満々の笑みで答えてくれます。
そして、仕上げの絵の具。「お花が喜ぶ色を塗りましょう」「みんなの鉛筆の線がとってもカッコいいの。消えないように守ってね」と言葉かけ。あとは子供たちの力を信じて、応援するのみです。一年の締めくくりにふさわしい素敵な作品に仕上がりました。ご家庭にお持ち帰りしましたらぜひ、飾って頂いて、ご家族の皆様と一緒に愛でて頂きたいと思います。そのことが次の作品への意欲に繋がるのです。