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高校生:油絵「雪あかり」

カテゴリ:中高生クラス

  • 作成:辻悦子
◎辻悦子 今年の秋に中村さんが、東京私立中学高等学校協会「第40回 生徒 写真美術展」というコンクールで特選を受賞され、上野の東京都美術館で展示されました。今回の受賞を機に、小学1年生から約10年の道のりを振り返り、たっぷりと語って頂きました。 ・・・・・ ◎中村朝咲(高校1年生)/おとな美術コース・デッサン油絵 金曜日夜クラス在籍 ☆コンクール会場に展示されての感想 多くの人に見て頂く機会なので少し緊張しました。「雪あかり」はアトリエ5の作品展にも展示したのですが、その時とはまた違う印象を受けました。いろいろな学校の人の作品が集まり、とても不思議な気持ちでした。他の人の作品を見る事で勉強にもなり、とても良い経験ができました。 ☆作品の制作過程 私は絵を描く時、ついつい1つのものに集中して、周りのものが見えなくなってしまう時があります。この絵の制作中も、蓮だけに偏ってしまい、全体のバランスが悪くなってしまいました。その時の辻先生のアドバイスが、とても印象に残っています。高校生になった今でも、作品に没頭しすぎると、1つの物に偏ってしまう事がありますが、そういう時はいつもこのアドバイスを思い出しています。 「絵を描く時はまず全体を見通してどんな絵にしたいのかイメージしてから描く。1つのモチーフだけ丁寧に描いても絵に一体感が無くバラついてしまう。この作品の場合、枯れた蓮の花と水が入ったグラスがある。バックも暗い色だからグラスが無いと、とても乾燥して寒い様な寂しい絵に思える。でも、そこに水の入ったグラスが加わる事で、絵全体が一気に潤される。蓮は枯れてひからびているのに、グラスが入るだけでこんなにも違う。また、蓮が枯れている事で、グラスの水を引き立たせている。それぞれの物が、どういう役割を果たしていて、互いにどのように関係しているのか意識して描くと、自然に自分が何を描きたいのかがわかってくる。」 ☆自分にとってアトリエ5とは… 私は小学1年生からアトリエに通っているのですが、ここまで続けてこれたのは、唯一アトリエ5が自分を自由に表現できる場所だったからだと思います。私は小さい頃から学校があまり好きではありませんでした。人前で自分を表現する事があまり得意では無かったからです。そんな時、アトリエ5に行き、絵を描くことで自分を表現する事を知りました。嫌な事があっても絵を描く事で忘れる事ができたり、気持ちを整理する事ができました。アトリエ5は、私が成長していく中での休憩所みたいな存在でした。 アトリエ5は絵を描くだけでなく、自分と描くものとの「つながり」をとても大切にするところだと思います。描く事を教えるだけでなく、人として成長していく上で大切な事を教えてくれる場所だと思います。今の自分があるのは、アトリエ5のおかげだと思うのでとても感謝してます。これからもアトリエ5から教えてもらう事がたくさんあると思うので、色々な事を学んでいきたいと思います。 ☆後輩たちへ… 私は今、絵本作家になるという夢を持っています。みなさんもいつか自分の夢を持つ時が来ると思います。その時、今まで自分が過ごして来た時間が今の自分を創ってきたとても大切なものだった事に気付くはずです。その中にはアトリエ5で過ごした時間も入っています。また学校や家で過ごす一時一時を大切にして下さい。未来は今の積み重ねです。今を一生懸命生きて未来につなげて下さい。応援しています。
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