今を描くということ
カテゴリ:中高生クラス
- 作成:辻悦子
中高生 吉田クラス:制作:2016年12月
◎感想/講師:吉田一民
アトリエ5に入り早一年、季節も移り変わりが早いものであっという間に時間が過ぎていってしまいます。今月からクラスのメンバーも増えたこともあり、沢山の可能性を秘めた作品を見ることができました。金曜日のクラスは皆中学生、テストや部活動でクタクタになりながら来ていますが、時間になるとしっかりと気持ちを切り替えて制作しています。
今回の制作では枯れ物と影を中心として作品の制作をしてきました。枯れたモチーフが持つ存在感と造形の美しさ、そしてそこに写る影という存在に皆興味を持ちながら描けていたように思います。長く描いていた油彩も今月で終了となるため、みんなは自分の作品にどのような思いを持って描いているのでしょうか。12月の最後のクラスで発表となるので今から楽しみにしています。
作品を制作するということは高いエネルギーを使いつつ、黙々と作品に向かい合っていく必要性があります。イメージとしては「作品との対話」ということに近いのですが、相手(作品)は言う事を聞いてくれず、文句ばかり言ってそっぽ向いている割にはよく見ろと注文くるような感じです。今回の作品では皆色々と悩み振り回されながらも、作品の可能性を信じて前を向いていたように感じました。作品の完成度の高さばかりを見るのではなく、現在の制作の中で挑戦することや新しい自分を発見することこそが大切なのではないのかなと思います。今回の作品は皆の気持ちに応えた作品が多かったように思います。頑張りましたね。制作お疲れ様でした。