おとな美術:デッサン「緑一連」
カテゴリ:デッサン油絵
- 作成:辻悦子
デッサン油絵クラス(土曜日午前クラス)
◎松永晴子/2012年4月入会)
これは、デッサンの基礎を終え、ようやく自分の好きなモチーフを組めるようになってからの作品になります。今まで、ガラスのコップやボックスティッシュなど、つるつるスベスベしたものを中心に描いてきたので、今度は正反対のものにチャレンジしたいと思いました。
そこで組み合わせたのが樹の切り株です。「木を使いたいんです!」と相談したら、グッドタイミングで、本田先生が調達してきてくださったものがアトリエにありました。
樹にかかっているのは、緑、茶、白…など彩り豊かな首飾り。これは、アクセサリーを作るのが趣味の母親が、祖母にプレゼントしたものをうちから持ってきました。
切り株に関しては、木肌の質感や、凸凹と統一性のないところ、またそのものの重さを表現するのが難しかったです。鉛筆の使い方も、筆圧を変えてみたり、緩急をつけてみたりと、それまでと違う描き方をすることになり新たな発見がありました。また、大小さまざま、色も形もさまざまな石を繋ぎ合わせた首飾りを描写するにあたっては、手前側と奥の描き分けに気を遣いました。
素材の違う二種類のモチーフですが、上手く溶け合ってくれてよかったです。「緑一連」というタイトルをつけましたが、樹と首飾りのひとつに繋がったさまを感じとっていただけたら嬉しいです。