日本画:春のスケッチ会
カテゴリ:デッサン油絵
- 作成:辻悦子
日本画・特別講座 実施:2011年4月29日
◎感想/講師:岩崎裕子
「春のスケッチ会」を行いました。天気は快晴!暑くもなく、寒くもない、風もおだやかな、
これ以上望めない様なスケッチ日和でした。
午前中は「庭園美術館」で、「森と芸術」という展覧会を鑑賞しました。生徒さんによると、
スケッチ会前日の日経新聞にも取り上げられていたそうで、賑わっていました。
展示内容は古今東西の芸術家が森をテーマにした作品を集めたもので、デューラーや、コロー、ガレ、ルソー、
エルンスト、マグリット、デルボー、岡本太郎etc. とバラエティーに富んだ作品を観覧しました。
絵画以外にも絵本や写真などの展示もあり、人と森との関係に思いを馳せる内容になっていて、見応え充分でした。
森や植物は、わたしたちにとって、憧憬と畏怖、魅力と神秘を常に感じさせてくれるもの、ということが伝わって来る、
深呼吸をしたいようなとても気分の良い展示でした。生徒さんのみなさん、じっくり真剣に作品を見入っていました。
レストランで昼食をとってから、午後は、おとなりの「自然教育園」でスケッチ会をしました。自然教育園は、都会に
こんな鬱蒼とした森のようなところがあるのだろうか、という様な巨木が多く、新緑の季節で輝いていました。
生徒さんの殆どの方は、スケッチは今回がはじめて。外で描くのは初めてだし、人前で描くのはなんとなくハズカシい・・・
そんなことを仰っていましたが、その恥ずかしさも、皆で始めれば怖くはなくなるものです。散策してお気に入りの
スポットを見つけて、描き始めれば、没頭してしまわれました。
スケッチは、その場の記憶のメモの様なものです。日は刻々と変わり、風はそよぎ、風景はゆれます。
その場できっちり作品を仕上げようと構えることはありません。
足りないところは、記憶や写真を手がかりに家でちょっと描き足しても良いのです。
気負いを軽くして頂き、スケッチの第一歩を楽しんで頂きました。
これをきっかけに、野外でスケッチをして下さる方が増えると良いなと思っています。