日本画:鳥獣戯画の模写
カテゴリ:デッサン油絵
- 作成:辻悦子
日本画クラス 制作:2011年6月25日
◎感想/講師:岩崎裕子
6月の特別講座は、「国宝 鳥獣戯画」の模写に取り組みました。
今日私たちの生活では、鉛筆で字や絵を描くことが基本になっていますが、今回は、筆で描くという試みです。
初心者でも取り組み易い「上げ写し」の方法で模写をしました。手透きの薄美濃紙を使い、模本を写して行くのですが、単なるトレースではありません。絵師の筆法、どちらから筆が入り、抜けているか、などを読みながら、また、鳥獣の表情や、どんな場面なのか、などに想像をはせながら、入り込んで行きます。
私の方からは、最小限をお伝えして、後は、それぞれに、鳥獣戯画と向き合っていただきました。模写をしなければ、鳥獣戯画の一場面をこんなに長い時間見ていることはないかもしれません。
生徒さんたちからは、「筆で描くのは鉛筆と違い直せないので難しいが、勢いが出せて楽しい」
「絵師(伝・鳥羽僧正)は本当に絵が上手い!」「ちょっとした点の位置で表情が変わる」などの感想を頂きました。