気持ちを花にこめて
カテゴリ:いけばな
- 作成:辻悦子
◎感想:吉田香倫(草月流師範)
今回の初夏のいけ花クラスは、雨上がりの青々としたハランの葉とアイビーを主宰の辻邸の庭から提供していただき、他に赤、オレンジ、黄色等の元気が出るようなカラーの花をあわせた、5種類以上で生ける「まぜざし」というスタイルをやりました。
全員いけ花初体験のメンバーで、緊張で皆のドキドキが伝わってきました。でも生けていくうちに、いつの間にか緊張がほぐれ、どんどん夢中になっていく姿はとても頼もしく嬉しく感じました。
たくさんの葉の中から、皆それぞれの「私の葉」を自分で選んでいきます。
「やっぱりこっちの葉がいい!」
「もっと葉をクルンってしたい」
「こうしたいけどうまくいかない、どうしたらいいですか?」
など、感想や質問が次々飛び出します。
自分がやりたいことがはっきりしていて、そう思えることが“私らしさ”であり、こどもいけ花でとても大切にしているところです。“どうしたいか”があるから迷いなく生けたり、思い通りにならないから考える。
自分と向き合い、それをいけ花で表現する。
皆の思いが詰まった作品は、同じ花材でもそれぞれ違う作品になりました。
一人ずつ自分の作品の前に立ち、気に入っているところ、難しかったところなど発表してもらいました。
思いを言葉にして伝える、そして今日の仲間で共有する。そんな醍醐味も味わってもらいました。
またやってみたい!と思ってくれたらいいなと思います。