初夏の庭で取材したモチーフを、一枚の版木の裏表2版に描き分け、墨の濃淡に変化を加え、摺りの奥深さを堪能しました。木版画は初めてと言うお二人でしたが、元おとなクラスの生徒さんだけに技法の理解が早く、独自の表現へ向かうスピードと探究心に何度も心打たれました。
版木と和紙の滑らかな手触り、彫刻刀を刻むリズム、バレンの摺りに江戸時代へ想いを馳せ、何度もうっとり♡ 最も時間を掛けたのは「試摺り」で、何度も版の可能性を探り多くを学びました。そして、いよいよ「本摺り」では、上品な墨色と高度な技が光り感動的でした。後期は油性絵の具も併用する予定です。お楽しみに!