辻/子供油絵:生きているということ
カテゴリ:小学生高学年
- 作成:辻悦子
子供油絵クラス 制作:2015年2月 /写真の作者:小学6年生女子
◎感想/講師:辻悦子
今月初めに、遠い国で日本人が殺されるという衝撃が走り、子供たちを守るべき我々大人たちの動揺も大きく、不安な日々が続きました。宗教や政治の事などまだ良く判らない子供たちも、マスコミの影響をそのまま受け、きれい事は通用しない雰囲気でした。
こういう時こそ「命ということ、生きるということ」を、子供たちと共に考えてみようと、心を込めて谷川俊太郎の「生きる」の詩を読み、「大切なことって何だろう?みんなはどう思う?」と、静かに問いかけてみました。
そうして生まれた詩は、もうそんな事考えているの?とビックリするものや、可愛く優しい気持ちを忘れていないものなど、それぞれの今の考えです。さらに「まどみちお画集 とおいところ」を参考に、自分のやり方を模索して1枚の絵に表現しました。スケッチブックの詩と絵を何度も推敲する真剣な姿に、子供たちのこの1年の成長を実感し、大人たちの感受性が試されてるなあと背筋が伸びる思いでした。全20作を3月の作品展に出品します!
まず、自分の考えを信じること、そして多様な考えや表現がある事を知り認めること。。これがアトリエ5の一つの到達点です。
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以前の取組みが、書籍になっています。今週は、小学生クラス以外は作品選考会なので、教室で是非お手に取ってご覧下さい。アマゾンで中古もあります。→☆
=紹介文より=
感動の波紋がじわじわ広がり、詩集としては異例の7万部のヒットとなった「生きる わたしたちの思い」の第2弾。人は、なぜ生きるのか? 100人の無名の詩人たちが谷川さんと一緒に考えました。特別企画として、小学生や高校生が挑戦した「生きる」作品も掲載。谷川さんの味わい深いエッセイ「今=ここ」も収録。