ピカピカの木のパレット
カテゴリ:小学生高学年
- 作成:本田 雄揮
連休が終わった5月の初め、子供油絵クラスではいよいよ油絵具を使っての制作に突入しました。
初めて使う油絵は、一体彼らの目にどう映ったのでしょうか。
水彩よりも重量感のある絵の具、硬い豚の毛の筆、瓶に入った美しいオイル、ピカピカの木のパレット…。
それらの感触をひとつひとつ確かめるように並べる姿は、まだぎこちなさがあり、とても微笑ましいものでした。
しかし、一旦制作に入ると、ぎこちなさは徐々に消え、一転頼もしさを感じるほどの筆さばき、集中力。
今まで培ってきた『ものをつくる心』が自信となって、彼らの制作を支えています。
何より満を持して使う油絵具を、これでもかというくらい存分に楽しんでいました。
例え道具が変わっても、変わらないその心と、彼らの油絵に対する溢れんばかりの期待感が、この作品の成功を約束してくれているかのようでした。
木のパレットは、使い続けるとオイルが染みこんでいき、今とは異なる美しい輝きを放ちます。そんな頃、人生初の油絵も完成することでしょう。今からとても楽しみです。