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自分の表現~子供油絵クラス秋の合評会~

カテゴリ:小学生高学年

  • 作成:本田 雄揮

2017年も、残すところ1ヶ月を切りました。子供油絵クラスでは、秋の制作『かぼちゃと柚子』の完成を迎え、先日合評会が行われました。それぞれが作品と真剣に向き合い続けた3ヶ月間。どんな思いで取り組んできたのか、言葉を選びながらとても丁寧に発表する姿から、春の時よりも大きくなった彼らの自信と成長を感じることができました。決して順調なことばかりではないこと。何かを本気でつくるということは、悩みが尽きないこと。彼らはそれを理解し、そして正面から飛び込んでいきました。自ら油絵の持つ表現の幅を広げに行き、大胆さと繊細さを併せ持ちながら、挑戦を繰り替えしたこと。発表を聞いて、初めて『そんなことまで考えていたのか!』と驚かされるばかりでした。皆さん、とても立派な発表でした。

今年の子供油絵クラスのメンバーは、例年稀にみるほどの多様性を持ち、しっかりと『自分の表現』が意識されています。個性が強く、制作中は自らのキャンバスにのめり込み、教室は心地よい静けさに包まれます。仲間同士で作品について言葉を交わすことは、ほとんどないのですが、しかしながら、誰一人、決して独りよがりに描いている訳ではありません。実はしっかりと仲間の作品を見ているのです。仲間の作品から多大なる影響を受け、そして気づかない内に自分も誰かに影響を与えているのです。筆のタッチ、色の選び方、細部の描写…。あの子の作品の、あんなところがすごい、自分もやってみたい…。この教室で、皆で共に制作しているからこそ、自分と異なる表現がすぐ隣にあるからこそ、彼らが今まで培ってきた目指す『自分の表現』が、さらに豊かなものへと向かっていくことができるのです。スポンジのような吸収力、ただの真似っこはできない矜持、仲間への敬意、それらの核となるとてもシンプルな『いい作品をつくりたい!』という熱。実際、講師として行ったことは、ほんの些細な絵の知識を提供するくらいのことです。彼らの滾る熱が、彼ら自身の成長に何が必要か正しく選択し、それを促しているのです。『自分の表現』に対する真摯な心は、大人、子供関係なく、対等な一人の人間として本当に尊敬に値するものです。

仲間と共につくっていく『自分の表現』が、これからもずっと続いていくよう願っています。そして、間違いなく名作であろう今作を、いつまでも大切にして欲しいです。

 

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小学生高学年クラス見学・説明会

日時:1/18、25(木)  17:00~18:00

対象:新小5、小6の生徒、保護者

担当講師より、ご予約下さい。

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