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小学生高学年 絵画/木曜日の感化

カテゴリ:小学生高学年

  • 作成:本田 雄揮

湿り気を帯びた風に雨季の気配を感じます。高学年クラスでは4月の制作『未来のまち』を終え、観察画『初夏の食卓』に取り組み始めました。高学年らしい突き詰めたアイデアで、色鉛筆の新しい表現を試みた空想画。そこから学んだ、絵の中でイメージを広げていくことを今回の観察画でも応用しています。用意されたモチーフを複数選び、並べ、自ら場面を設定して描いていく進め方は、油絵の制作と同様です。物同士の重なりや関係性、空間の捉え方、小学生クラスの観察画よりもステップアップし、モチーフを描写するだけではない『絵づくり』に挑戦しています。折り返しを過ぎたところで、クレパスによる色づくりが始まり、いよいよここからが本番です。

木曜日は、高学年と油絵の混合クラスで行っています。限られた教室のスペースをギリギリまで使い、講師が二手に分かれ指導しています。それぞれの話をよく聞き、皆とても集中しているのですが、見ているとどうやらやはりお互いの制作が気になっているようです。油絵が下塗りから描きこみなど次の段階に入る時や、高学年が初めて目にするモチーフを並べている際など、どちらも可愛らしくチラリと横目で観察しています。時には手を止め、ジッと見つめる瞬間などもあったり。ただの羨望や感嘆ではなく、それはきっと吸収。自作に反映する為、消化し、血肉としているのでしょう。同じ教室で、同じ年代で、制作中言葉を交わさずとも、作品を介して高め合う仲間。これからさらにどのような影響を与え合うのでしょうか。未知なる喜びを秘めた、そんな木曜クラスです。

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